北陸新幹線開業効果がでる公示価格、敦賀駅周辺整備の遅れが気になる。
Date:2016-03-24(Thr)

公示価格は、その地域の経済活動を数字として、もっともわかりやすいバロメーターと教わった。東京一極集中、地方の疲弊と、数字は正直だ。ただ、そのなかで北陸新幹線効果は大きい。

今年1月1日を基準とした石川、富山、福井県の公示地価で新幹線開業効果が出ている。なかでも人の流れが増えた金沢市の金沢駅周辺や中心部の商業地では前年比で高い伸びを示し、富山市の商業地も2年連続で上昇した。ただ、富山市の駅前整備は確実に金沢市に遅れをとった。開業前2年には駅前整備を終えた金沢市の準備は、公示価格にはっきりと出ている。

福井県内では商業地で15年ぶりに上昇地点が出た。福井市のJR福井駅周辺では24年ぶりの上昇。住宅地も平均下落率が六年連続で縮小した。敦賀市も下落はしたものの下げ幅はここ数年縮小傾向が続いている。

いづれにしても確実に北陸新幹線の開業効果が大きな支えになっていることは確かだ。新幹線開業後の動向を反映した今回の公示地価は北陸新幹線が地域の浮揚に大きな力を持つことを裏付けた。それも福井県まで波及していることだ。

ただ、敦賀市などまだその効果は及んでいないと見るべきだろう。地価の下落が止まらない地域も少なくない。新幹線開業まで敦賀駅周辺整備など経済に好循環を生み出すのは行政の課題でもある。

北陸新幹線の経済効果が顕著に出ているのは金沢駅周辺である。富山市では富山駅周辺や市内電車環状線の沿線で上昇している。高岡市も同様と聞く。

金沢、富山両市の新幹線駅周辺や中心部ではマンションの需要も伸びている。YKKが本社機能の一部を東京から移している黒部市では下げ止まる住宅地が出た。人口減少の対策でも新幹線は有効な切り札になることを物語る傾向だろう。

敦賀駅周辺整備も30億円を超える区画整理で北陸新幹線開業までの期待効果でいずれ上昇する可能性は高い。税務署、ハローワークなど合同庁舎、敦賀駅交流施設オルパーク、駅前広場、福井大学附属原子力工学センター、民間のホテルと順調に進みつつあった周辺整備。7年後に迫った敦賀開業むけての最終段階にあるはずのAゾーン、Bゾーンの計画がいまだ定まっていない。税金を使っての区画整理の意味合いは、地域の経済活性化の起爆剤でもあるはずだ。公示価格は正直なだけに今後もその推移を注視する必要がありそうだ。

原子力発電所の長期停止あるものの、どうも渕上市長になって空回りしているように感じる。市場調査も大事だが、国鉄時代の鉛が検出されるエリアでもある。これにより、オルパーク、駅前広場も3年遅れた。北陸新幹線敦賀延伸の開業効果を公示価格という視点でいま、考えての計画、実施設計、そして施工と少しの遅れが意外と再生とか再興の機会を失うことになりかねない。たかが公示価格だが、されど公示価格だ。
 
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