「健康推進課」「新幹線整備課」と目指す方向性が明確
Date:2016-03-29(Tue)

高校野球の余韻は残る。魅力は何だろう。プレーへのひたむきさではないか。敦賀気比の一塁へのスライディング、無駄と思ってもひたむきさが伝わる。

途中で投げ出したりしない。99%アウトになる確率でも、残り1%にかけて塁を目指す。大人たちが人生で忘れかけている「全力を尽くす」大切さを、少年時代の記憶とともに思い起こさせるからではないだろうか。

ところで、敦賀市役所も新しい課が4月から創設される。単刀直入に「健康推進課」「新幹線整備課」と目指す方向性が明確な課名だ。

課名というと鯖江市の「JK課」(女子高生)は話題を呼んだ。全国的にも山形県の南陽市役所に来月「ラーメン課」が誕生する。人口3万2千人の同市にはラーメンを提供する店が50以上あり、地元の食文化を発信し、観光客誘致を目指すという。

もっとも、鯖江市と同じように役所の正式部署ではなく、一般市民も加わったプロジェクトというのが“ミソ”。今後、市内めぐりに重宝なラーメンマップづくりなどに乗り出すとか。

それにしても、「ラーメン課」という名称はインパクトがある。名刺を受け取ったら「JK課」は説明をされるとニヤリとするが、これも違った意味でイメージが浮かぶ。

古いが千葉県松戸市の「すぐやる課」は、昭和44年に発足以来、「すぐやらなければならないもので、すぐやり得るものは、すぐにやります」という、すぐやる課の設立にあたって当時の市長が唱えた精神に沿い、お役所仕事と言われる中で、市民からの多くの要望を処理してたことで有名だ。

兵庫県芦屋市の「お困りです課」は文字通り、市民の相談に乗る頼もしい存在。これもわかりやすい。最もユニークなのが佐賀県武雄市の「お結び課」である。おにぎり工場ではない。仕事は縁結び。発足から5年半。見合いなどを企画、人口問題に着目して、婚活などに取り組んだ先見性に脱帽するのはもちろん、「お結び課」と名付けたセンスも光る。

ところで、敦賀市の人道の港ムゼウムをアピールすべく「人道の港発信室」を設置、市長の想いが伝わる。人口減少対策を部局横断的に取り組む「地方創生特任室」もわかりにくいが想いは伝わる。

ただ、今回も「観光.交流振興」が「観光振興課」と変わった。観光という分野は何度、名前が変わったことか。名前の変化は一方で敦賀市での観光の難しさが伝わる。

いずれにしても、敦賀市を活気づかせるには事業とともに名前も大切だ。課と室の設置と共に、その効果を期待したい。

話を高校野球に戻すが、敦賀気比、センバツは敗れても悲愴感がない。夏に向けて、足らざるところを鍛え、捲土重来を期すことができるからだ。
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