河川の鯉フラッグが全国に広がるが、一方で家庭の鯉フラッグは極端に減った。
Date:2016-05-06(Fri)

昨日は「子供の日」薫る風にこいのぼりが泳ぎ、フラフがはためく。子どもの健やかな成長と幸せを願う象徴である。この時季の風物詩だが、三世代同居なら祖父母の支援で購入したり、さおを立てることも容易だろう。40年ほど前、敦賀に来たとき、このフラフの多さには驚いた。

だが、いま、敦賀でも核家族化が進んでいる。郊外でもずいぶんと少なくなった。マンション住まいなら、さおを立てる場所を確保するのも難しい。

全国的に河川に鯉のフラッグを並べる光景を目にするようになった。地域お越しとか、報道番組で地域の話題になるが、それも、全国的な広がりを見せている。爽やかな空を彩る光景だ。これって大事だが、裏にみえる少子化を忘れてはならない。

河川フラッグの流行の一方で、飾らない家庭が主流になると、無論、こいのぼりとフラフの光景は、子どもの数が減少していることと関係するとみてもいいだろう。

ニュース報道で、「こどもの日」を前に総務省が発表する子どもの数が、ことしも減った。出生数の減少に伴い、1982年以来続く。都道府県別では東京などを除き軒並み減少した。これが当たり前になってしまった。

敦賀市の少子化は意外に出生率が1、8を超え高いと言えども、全国的にどこも深刻だ。それも地方ほどだ。ここにも一極集中がある。地域のともしびである学校の統合や休校、廃校が相次いでいる。進学、就職で故郷を離れる人も依然多い。敦賀市での400人を超える高校生の進学、就職の転出はこれも深刻だ。原子力発電所の長期停止で働きざかりの世代が敦賀を後にする。どれも家族ごとだ。調べていないが、転出者の世帯ごと、家族ごとも雇用を求めての理由が多い。

これがボディブローで市内の活力を削いでいるように感じる。企業もそうだが、地域活動、祭礼など、あらゆる面に影を落としている。何かと少子化の弊害が語られる昨今だ。結婚支援、子育て支援、ワーク・ライフ・バランス推進、企業も行政も力むが、残念ながら、官民の努力にもかかわらず、子どもの人数に結び付いていない。もとより少子化対策は数年で効果が出るほど簡単ではない。全国で直面している難題である。

子どもを産み、育てるには医療、福祉が整っていなければならない。働く場は男女とも要る。子育てに理解ある職場は多いほどいい。教育の充実は欠かせない。そんな課題を解決すれば、より多くの人の暮らしやすさにもつながる。

とにもかくにも、、原子力発電所の長期停止の影響が、敦賀市の将来に大きな不安要素となり、現実に、徐々に福祉面での障害者の一部、医療費免除の削減など、生活面での影響は、子育てにも影響している。

いずれにしても、少子化対策の成否は地域の盛衰を左右する。子どもの声が聞こえない所に明るい将来は描けないといっても過言ではない。
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