ストーリー性のあるまちづくり
Date:2016-06-27(Mon)

国の文化審議会は今月17日、松尾芭蕉の「おくのほそ道」に登場する敦賀市曙町の気比神宮境内を、国名勝「おくのほそ道の風景地」に指定するよう馳浩文部科学相に答申した。県内での同風景地の指定は初めて。

同風景地は芭蕉とその弟子の曾良が東京から東北、北陸路と巡る旅で訪れ、今なお優れた景観を残している場所を指定している。これまで十一県の二十四カ所が選ばれている。

その代表格が世界遺産の奥州藤原氏の隆盛を刻む平泉、荘厳な寺院建築や宝物だけでなく、源義経を含む群像、栄枯盛衰の歴史、閑雅な風景が心を動かすのだろう。

世界遺産登録5年を迎える平泉は、人類の宝として大切に受け継がなければならない。そこに、松尾芭蕉が重なっている。

また、杉原千畝の命のビザでユネスコ記憶遺産申請に提出されている。

いま、少子化、超高齢化社会に向かい、新たな方向性を見出せず途方にくれているところが多い。。その処方箋として、その土地、土地にある歴史、文化、そして人間の営みを一つの「物語り」としてストーリー性を持って語り継ぎ、新しいまちづくりにそれらを強く吹き込んでいくことこそが必要だとも思う。

「物語り」こそ、まちの過去と未来、表層と深層、ものと精神を結び付け、推進力となるとも思う。それが敦賀の観光にもつながるとも思う。杉原千畝と松尾芭蕉、ストーリー性あるまちづくりに可能性を感じる。
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