「いい政治というのは国民生活の片隅にあるものだ。目立たず、つつましく国民の後ろに控えている」(田中角栄)。
Date:2016-07-12(Tue)

昨日、選挙開票のあった運動公園の体育館を出たのは午前3時過ぎだった。「選挙は結果がすべて」というがまさにその通りだ。

初めての野党共闘が実現した福井選挙区だが、やはり「保守王国」は安泰だった。横山たつひろさんはよくやったと思う。13万票超を獲得した。

知名度の低さや組織力の差で保守王国で大差となったが、予想よりも上積みされた結果と思う。、。気になるのは民進党の落ち込みだ。

前回3年前、突然、反原発をぶちあげて藤野氏は特別として、6年前、9年前、12年前、いずれも敦賀市の選挙区では民主党が勝利してきた。この地域は原子力を敵に回して、たたかえる地域ではない。横山氏も原子力政策をほとんど語らず、「安全が確立されたものは再稼働」を掲げ、藤野氏の5千票とは違い1万2千票を超える得票となっただけに次に期待したい。

なかでも比例で名前を書く部門で公明党の熊野さんに続いて民進党の小林正夫さんが1700を超える票を獲得したことは組織力もあるが、ある意味、この地域の原動力がどこにあるかを示した結果でもある。

福井県で与党圧勝といえ、経済や社会保障とその財源、人口減下の地方創生、農業再生、貧困と格差問題など政治が取り組むべき優先順位の高い課題が数多くある。

ところで、敦賀市の本屋でも田中角栄ブームを感じる。書店には多くの関連本や語録集などが並んでいる。私が大学生の頃、44年前、54歳の若さで首相に就任。たたき上げの経歴から「今太閤」とはやし立てられたが、その金権ぶりが暴かれて2年余りで退陣。

その後、ロッキード事件で逮捕されたものの、大派閥を率いて「闇将軍」と呼ばれ君臨した。元首相ものが受けているのは格差が拡大して、世の中を閉塞感が覆っていることと無縁ではあるまい。この難局を打ち破っていくには「角さん流」の突破力ある政治が渇望されているとも感じる。

語録の物言いはシンプルだが、中身は深い。

「いい政治というのは国民生活の片隅にあるものだ。目立たず、つつましく国民の後ろに控えている」。数の力を誇示した足跡からは意外だが、ふりかえると、謙虚さと突破力が、当時の角さん人気だったとも言える。それでも野党はしっかりしなければ、そんな世相だ。
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