日本遺産の認知度
Date:2016-09-01(Thr)

福井新聞の昨日の報道で、敦賀市は江戸時代から明治時代にかけて日本海の海運に活躍した北前船をテーマに、文化庁の「日本遺産」登録を目指すことを発表した。北前船は北海道でニシンや昆布など、歴史的にも有名。敦賀市は荷揚げ品だった昆布が今でも伝統産業として残り、手すきおぼろ昆布の生産量が日本一。日本遺産のストリー性にも合致。ぜひ認定されてほしい。

ただ、小浜市と若狭町にまたがる鯖街道を中心とする「御食国若狭と鯖街道」が日本遺産に認定の第1弾の認定されて一年が過ぎている。全国で18カ所の認定だが、今ひとつ、日本遺産の認知度が低い。

日本遺産は「ストーリー」を認定する制度のため、建物などの拠点は必ずしも必要ではない。南越前町のような右近家など建物も残っていない。小浜市も熊川宿のような目に見えるスポットがない。鯖街道といっても、どこへ行ったらいいか分からない観光客は多い。敦賀市には昆布館などあるがどうアピールするか課題だ。

小浜市が掲げる3駅構想の一つ「まちの駅」がオープンしたものの、駅は鯖街道の起点の「いづみ町商店街」の目の前。明治期の芝居小屋「旭座」が移築復元され、先日の原子力防災訓練のおり、訪れてみたが、観光客はまばら。日本遺産ののぼりはあるものの、今ひとつ、アピール性に乏しい。

世界遺産に対向する日本遺産だろうが各地で認知されることは名誉だが、どうアピールするか、小浜市の現状、日本遺産の認知度を考えると、敦賀市も未知数と言わざるを得ない。

気が付けば、あちこちから虫の音が聞こえてくる。それに誘われて散歩に出ると、夜の吹く風は、さわやかだ。秋の気配を感じる、風は季節の便りを運んでくる。気比さん祭りも終われば、真夏の熱風も、やがては秋の風に変わり、秋冷という言葉が似合うようになる。日本遺産と力む必要もない、自然な成り行きに任せるのがいいとも思う。
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