敦賀市樫曲のごみ問題、再度、行政が行政を提訴
 Date:2016-09-07(Wed)

鯖ずし、鯖街道とサバで有名なこの地域にとって、本マグロやサンマ同様に資源保護など、気がかりな報道が多い。

よく使う言葉に「鯖を読む」があるが、数字のごまかしだが、いい解釈で、腐りやすいサバ故に急いで数えて売りさばくための便法、と昔、習った。煮てよし、焼いてよし。嶺南、若狭では欠かせない魚だ。

「鯖を読む」と敦賀市として、けっしてごまかせない事柄がある。昨日から始まった市議会で、許容量を大幅に超える廃棄物が違法に搬入された敦賀市樫曲の民間最終処分場への対策工事の費用負担問題で、費用負担に難色を示している岡山県事務組合「津山圏域東部衛生施設組合」を相手に、未納の工事費など約1億9200万円を請求する訴訟を起こす。

敦賀市の9月補正予算案に訴訟関係費60万5千円を計上。訴訟の期限もあり、異例だが、初日の本日、予算案を審議し、全会一致で可決。提訴に向けて進めることになる。行政が行政を訴える全国でもまれなケースだ。それだけ、この問題が、深刻であった証しでもあり、全国のゴミを敦賀市だけの税金で処理することはとんでもないことだ。国、福井県、そして搬入してきた各地域行政が当然、負担すべき費用だ。

この問題を過去に戻って、あらためて書くと、敦賀市樫曲の許可容量9万立方メートルという最終処分場に119万立方メートルの廃棄物が埋められたという、非常に悪質、極まりない、瀬戸内海の豊島の産業廃棄物処分場と同じ、ごみ問題、環境問題だった。ただ単なるごみ問題と言うだけでなく暴力団組織も絡んだだけに、解決が困難を極めた。

特に、この問題の特徴的な点は、産業廃棄物のみならず、一般廃棄物も大量に不法投棄されていたということ。比率的には「産業廃棄物が7割、一般廃棄物が3割」という割合だった。

それを、福井県の責任が多いと言う、政治的決着で、廃棄物撤去費の8割は福井県が負担しているが、敦賀市も2割の19億円を負担しているため、この場所に廃棄物の埋立委託をしていた自治体や事務組合60団体に対し、総額13億円の工事費の負担を求めた。60団体のうちの29団体は工事費の支払いに応じているだけに、それだけに応じない団体、言語道断とも言える。

敦賀市樫曲の現在、廃棄物処分場は、いまだに排水基準を超える浸出液が、農業用水や下流域の水源井戸の涵養源となっている木の芽川に流出する可能性があるため、排水基準以下になるよう、排水処理を行っている。提訴による裁判も時間と労力を要するが、現場の排水処理もじ時間と労力、それに税金がかかる。
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