地元にとってなくてはならない存在、もんじゅ
Date:2016-09-09(Fri)

今年も今まで災害の少ない敦賀を体現している。そんな中で列島で豪雨被害が続く。台風が迷走の末、観測史上初めて太平洋側から東北に上陸。東北・北海道で河川の氾濫が続発した。

報道では「異常」「記録的」という表現が飛び交う。気象はもともと不安定なもの。裏返せば何が起こるか、人智では計り知れない。アメダスや衛星による観測網ができたのは40年前。今のデータはごく限られた期間のものだ。怖いのは人の慢心や記憶の風化である。

「地名は水害の履歴書」。政府は近年、こんな情報も発信している。土地の形状や過去の災害を暗示する地名例を列挙し、注意を促す取り組みだ。鬼が怒って暴れ始めたのは昨年の今頃だった。

鬼怒川の堤防が決壊した関東・東北豪雨。こちらはその名の通りだった。由来は諸説あるようだが、納得の名の川だった。今の名こそが先人による戒め。油断は禁物である。「歴史は繰り返す」。この格言も古代から伝わる。

ところで、運転停止が続き、存続が危ぶまれている高速増殖炉「もんじゅ」について、福井県の敦賀市長が文部科学大臣に対して存続させるよう要望した。 

報道によると、渕上隆信市長:「一定の成果が挙げられないまま、長期的な視点もなく撤退という判断がなされることになれば、これまでの協力は何だったのかということになりかねないというふうに感じております」と。

そのうえで、地域経済への影響が大きいため廃炉にしないよう訴え、新しい運営主体を早期に決めるよう求めた。相当な危機感の表れと受け止めたい。政府、各省庁の情報が限られるなか、厳しい状況にはかわりない。

冒頭の地名ではないが技術の継承、人材の育成は、時間と労力を必要とする。敦賀市にとって、もんじゅは国のエネルギー政策の重要な存在であり、それを地域として支え、地域経済、地域の雇用のまさしく中核的な存在となっている。それだけに、今の情況は、地域、地元を無視した言動や報道が多く、憂慮すべき状況が続いていると言える。
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