もんじゅをめぐり、西川知事「今まで説明がないまま方針が示され無責任極まりない」
Date:2016-09-22(Thr)

昨夜のもんじゅを福井県庁で西川知事の「今まで説明がないまま方針が示され無責任極まりない。誠に遺憾だ」。渕上市長の「馬鹿にされた」との地元の怒り、私も同感だ。

昨夜6時、官邸で開かれた原子力関係閣僚会議の決定事項の骨子は
1、核燃料サイクルを推進し、高速炉の研究開発に取り組む方針を堅持
2、新たに「高速炉開発会議」を設置し、年内に今後の開発方針を決定
3、「もんじゅ」は廃炉を含め抜本的な見直しを行い、年内に取り扱いに関する政府方針を決定。

廃炉を含め高速増殖原型炉「もんじゅ」の抜本的な見直しを決めた閣僚会議。地元の意見を伺うといいながら、事実上の「もんじゅ廃炉」のを告げに来たと受け止める。もんじゅ廃炉ありきで、もんじゅ廃炉後の国のエネルギー政策など描ききれていない中での今回の結論だ。

東京で世耕経済産業相は会議後、記者団に「高速炉開発の方針は堅持する」と述べたが、。経産省はもんじゅが廃炉になってもフランスが2030年ごろの運転開始を目指す高速炉「ASTRID(アストリッド)」計画に参加し、研究を進められるとしているが、あまりにも不確定要素が多く、まだまだ設計でも検討段階で、ASTRIDは基本設計が完了していない。

日仏の高速炉の協力は原子力開発機構の関係者に伺っても、日仏の合意事項によれば、もんじゅの運転による新たな燃料の実験データなどが必要で、ASTRIDでの共同研究は、まだ初期段階。

それよりも、もんじゅ以外の原子力発電所の軽水炉サイクルだけでのプルトニウムの消費は難しく、プルサーマル燃料は普通の1、5倍以上と言われる、電力の軽水炉と原燃の施設だけでは難しく、国のエネルギー政策の根幹が定まらない中での、もんじゅ廃炉ありきと言わざるを得ない。まさに危うい見切り発車の中に、もんじゅ廃炉があると言っても過言ではない。西川知事の「場当たり的」との発言は的を得ている。

何よりも心配するのは、敦賀市にとって、商工会議所の景気の底打ち感が出始めている中で、いまだに人口減少は率で県下一、いっこうに止まらない人口減少が気になる。原子力発電所の長期停止に伴う、20代の若者の就職口が福島の事故以降、景気動向も重なり、電力もちろん、市内の企業で激減していることに大きな要因があると思われる。

これにもんじゅの廃炉が重なるとどうなるのか、予想が難しい。よく廃炉ビジネスというが、人員として、いまのもんじゅに働く職員、作業員は3分の1で済むという。確かに廃炉作業は3000億円の経費と、時間と労力がかかるが、事業の大幅な縮小と受け止めていいだろう。

私の経験では、下請け関連では、作業員では、高齢者、病気持ちといった生活弱者に真っ先に影響が来るという現実をこの5年間、見てきた。50年近い原子力発電所と共にあった敦賀市だけに、ゆっくりと市民生活に影響し、人口減少という構図になると推察する。

昨日の市民のインタビューでは、もんじゅ報道に関して、トラブル続きだったこともあり、廃炉に関する危機感は薄く、ボディーブローのように、今後も緩やかに影響が広がると思われる。市民生活に、どうもんじゅ問題が、影を落とすか、まだまだ未知数だ。それだけに昨夜の松野大臣の「申し訳ない」は、国のエネルギー政策も含め、ほんとにことの重大性を理解しての発言か、政治家の薄っぺらさを感じてしまう。




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