解散風と高速炉開発会議
Date:2016-10-09(Sun)

先週の台風、そして朝晩に吹く風がひんやり。秋の深まりを感じる。今日は野草に露が宿るという「寒露」。体育の日といえば、ふつう大気が安定して空気が澄み秋晴れ、台風来襲が相次いだ今秋は雨や曇りが多い。今週もその連続か。幸い、行くあてもなく敦賀の秋を楽しむか。

巷では、台風とは違い、国会周辺に「解散風」が吹きだした。1月開催が通例の自民党大会が3月へ先送りされ、年明け解散の臆測が飛び交う。

与野党とも「常在戦場」と党内の引き締めを図る。衆院議員の任期満了まで2年の折り返し点を過ぎれば、いつ吹いてもおかしくないのが永田町の常識ながら、少し早い。

ダーウインの「生き残るのは強い者でも、賢い者でもない。変化に対応できる者である」。進化論の有名な言葉だ。

ところで、昨日、政府は日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅに代わる高速炉の開発方針を議論する「高速炉開発会議」の初会合を開いた。そのなかで、文部科学省は、もんじゅを再稼働させた場合、運転終了までに最低5400億円かかるとの試算を初めて提示した。経費も大事だが、どうも最初からもんじゅ廃炉ありきの会合に透けてみえる。

原子力機構の児玉敏雄理事長は「もんじゅは投資に見合う価値がある」と主張した上で、「機構の人材、ノウハウの活用、今までともに歩んできた地元のみなさまの期待を踏まえ、議論していただきたい」と述べた。これが地元、敦賀市にとってまともな主張にとれる。

話を戻すと、「解散風」は吹き始めると収まらないが、議員諸氏が浮足立っては困る。日々の暮らしで風の冷たさを痛感する庶民ほど、政治に頼らざるを得ない。エネルギー政策の根幹とも言うべき高速炉もんじゅに協力してきた敦賀市、そこにはナトリウムの取扱いなど習熟した技術者、もんじゅを知り理解できる市民がいる。もんじゅに寄り添った立地自治体だけに通じる思いがある。

行き着くところ、選挙は党利党略で動く。エネルギー政策も政争の具、金しだいでは、国民の政治不信を招く。
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