「実像に迫る大谷吉継」(外岡慎一郎著.戎光祥出版)
Date:2016-20-10(Mon)

秋の夜長というか、季節の流れは速い。この3連休、テレビ三昧、読書三昧と気楽な日々を過ごしている。

そんななかで、外岡慎一郎さん(市立博物館の館長)の著作、10月1日に発刊した「シリーズ・実像に迫る大谷吉継」(戎光祥出版)は、小説ではないが素人にもわかりやすく、これまでの研究成果を絵や図表を多用して興味深く読めた。

先月10日、歴女ならぬ東京、名古屋の吉継ファンを敦賀市立博物館で外岡館長の吉継カフェ、三島の八幡さん、来迎寺、夜7時には永賞寺でのしのぶ会と案内しながら私も吉継の人となりを楽しんだ。外岡さんの著作はこれに深みとさらなる興味へと導いてくれる。

生年や出自が謎に包まれている吉継の年齢が従来の説より6歳若かった可能性が高いことを著書で考証している。吉継の母がしたためた祈祷依頼状の記述を根拠とし、石田三成より1歳年上とされていたが、実際は吉継が5歳若いという関係のなかで友情を育んだとみている。

吉継は三成との絆を重んじて関ヶ原の合戦までの項目も文書など興味深く読みごたえがある。敦賀城主そして放映中のNHK大河ドラマ「真田丸」でも重要な役どころを担っただけにイメージが膨らむ。

何よりも、吉継の出生などに関する資料は少なく、生涯も推測の域も多い、それだけにイメージも膨らませやすい。敦賀を訪れる歴女が、どんなイメージを膨らませるのか、真田丸では有能な義にあつい武将として取り上げられただけに、これからもファンが増えるだろう。

関東や東北と吉継の足取りは広い。西は北九州から朝鮮と足どりを追うとこれも広がる。大和田荘七翁も北海道から大阪と足跡をたどると面白い。いづれにしても素人に夢を広げるように吉継の全体像がわかる構成となっている本書はお勧めだ。
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