58年ぶりの予算修正案の攻防(県議会)
Date:2016-10-12(Wed)

昨日の福井県議会は興味深かった。
9月の定例県議会は県が提案した補正予算案のうち、この中で、予算決算特別委員会の田村康夫委員長が提案した、約47億円の補正予算案について、「事業の目的が不明確で慎重にするべきだ」などとして3つの事業を削減した修正案を提出。3つとは、
▽年縞研究展示施設の建築工事(9885万円)
▽幕末明治福井150年博=仮称=開催準備事業(614万円)
▽ふるさと納税の全国寄付額1兆円を目指す国民運動展開事業(310万円)。

具体的には水月湖の底に堆積した地層、年縞の展示施設を建設する事業は、嶺南にとっても必要な事業。
ふるさと納税の寄付額について全国で1兆円を目指す運動、それに、幕末150周年を記念し、福井の偉人をPRする事業の3つを削減するというものと、いまひとつ理解に苦しむ。県議会の疑問には納得だ。

これに対し、採決を前に西川知事が「年縞の展示施設については、すでに計画的に事業が進められており、嶺南の活性化に重要だ。機を逸することなく推進する必要がある」と述べ、再び審議することを求めた。これは西川知事にとって再審査要求は、妥当だ。

これを受けて、予算決算特別委員会が開かれ、施設の管理運営や観光資源としても活用する全体計画を早急に示すべきだとする条件を付け、年縞を展示する施設の計画は削減しないと変更することになり、このあと開かれた本会議で採決が行われ、修正案が最大会派の県会自民党などの賛成多数で可決された。落ち着くところに落ち着いた決着と受け止めたい。

 
 予算の減額修正は、1958年3月以来58年ぶりとか。4期目の西川県政に対する不満や、自民会派分裂で発足した県会自民党が最大会派の存在感を誇示する狙いがあるとの見方もあるが、最初の予算案のうち2つの事業はわかりにくい。

私の経験では敦賀市議会で、理事者に予算編成を修正させる「予算組み替え動議」は経験があるが修正案提出はない。昨日の福井県議会の経緯、知事の対応をみる限り、会派の都合もあろうが緊張感のある議会対応と評価したいが、繰り返すべきではない議会運営とも言える。
スポンサーサイト
【2016/10/12】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |