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景気の悪化(雇用情勢)と街の活性化
Date:2008-11-01(Sat)

全国の9月の雇用情勢が発表された。福井県の9月の有効求人倍率は1.1倍。来週にでも敦賀市を確認したいと思っている。先月まで1.4を維持していたが、それも下降局面に入っている。福井県も、去年の同じ月との比較で0.3ポイント低く、15か月連続で前年の同じ月を下回ったとか。新聞によると、新人の求人情報を見まると、前年同月比、卸売・小売り業が36.3%、製造業が28.1%、建設業で26.6%減るなどすべての業種で求人数が減っている。

あきらかに、世界的な金融危機の影響が末端の福井県まで影響していることは確かだ。今後も、景気の悪化は覚悟することが大事だろう。電力産業の多い関係で、比較的影響が遅い敦賀市も影響を受けることは必定。

ところで、ここ数年、自動車産業で日本経済を引っ張ってきた愛知県の有効求人倍率も1.54倍で、全国一位は維持したものの群馬県に並ばれた。下落は四カ月連続で、自動車産業が主力の愛知県でも景気後退が進む状況が顕著に表れた。

全国平均は0.84倍の中での愛知県、福井県、そして敦賀市。私は、この有効倍率を地方の指標として一番、わかりやすく、比較しやすい数字として、今後とも注目したいと思っている。活気がないと言われる敦賀市だが、行政だより、原子力だよりだけでは、町に活気は生まれない。

ここで、復活というか、街を元気にする試みを紹介したい。敦賀市の人口2倍、岡山市と広島市の丁度中間に位置する尾道市。瀬戸内海に面し、古くから海運によって栄え、かつては海産物の集散地として繁栄した。瀬戸内だが、交通の要衝としては尾道市と敦賀市は共通する。尾道は、1999年5月のしまなみ海道の開通によって四国の今治市と結ばれ、「瀬戸内の十字路」として交通の要衝としての地位を上げつつある。

現在建設中の高速道路中国横断自動車道も開通すると、一層拠点性の向上が見込まれる。又、「坂の街」「文学の街」「映画の街」として全国的に有名である。古いが、映画では小津安二郎監督の「東京物語」が尾道で撮影され、大林宣彦監督の尾道三部作「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は、若い世代にこの町を有名にした。

ここまで書きすすめたのも、「映画の街」として知られながら映画館がなかった尾道市に、常設館「シネマ尾道」が開業した。7年ぶりの銀幕復活だ。尾道市では70年代に、9館あった映画館が、テレビやビデオの普及で廃業が相次いだ。2001年には最後の一館が閉館した。どこの地方都市でも事情は同じだ。

ある女性が、NPO法人を立ち上げ、市民に募金を呼び掛け、行政や企業にも働き掛けた。建物はJR尾道駅前にある旧尾道松竹を借りた。火事などの苦労もあったが、滑り出しは順調という。シニア層や中年女性が中心だが、映画館の魅力を知ってもらおうと、弁士の解説とピアノ伴奏付きでサイレント映画の上映会などを予定している。市民パワーは、街に活性化には必要不可欠だ。それでも難しいのが現状だ。不景気がさらに悪化するだろう地方都市ではなおさらだ。

経営難や老朽化で閉館した古い映画館をよみがえらせようという試みは、関東や九州地方など全国に広がっている。8号線の2車線化と、行政頼みの活性化も大事だが、沈滞気味の商店街や中心市街地に必要なのは、市民パワーでもある。十数年前、商店街はアーケードは立派になったが、シャッター街はいまだに変わらない。今回の2車線化も形ばかりにこだわっても、活性化の本質とは違う。不景気が続く敦賀市、今後の市民パワーが、活性化のポイントだと思う。そんな思いを最近、強くする・・・・・。
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