母子健康手帳に思う。
Date :2016-11-27(Sun)

先日、息子の母子手帳を久しぶりに見た。敦賀市発行の文字がどことなく新鮮にも感じえる。予防接種など重要な情報が書き込まれている。身長、体重のグラフもあり、我が子が標準と比べ遅かったせいか、悩んだ日々がどことなく思い出される。


いまは正式には母子健康手帳と言う。調べれと、市町村に妊娠を届け出ると交付されるが、始まりは1942(昭和17)年。まだ戦時中である。


最初は「妊産婦手帳」と呼ばれていた。持っていると物資や食料が特別に配給されたため、一気に普及したらしい。これが世界初の妊産婦登録制度とされ、戦後にも引き継がれる。

現代では想像できないくらい当時の妊産婦や乳児の死亡率は高かった。出産は命懸けという時代が長く続いた。私が生まれた昭和27年は。まだ上昇途上,その後も改善するが、母子手帳が果たした貢献は大きかった。

その実績が注目され、今では30以上の国や地域で日本をモデルにした母子手帳が採用されているという。何か不思議な感覚だ。

アフリカなど識字率が低い国では写真やイラストが多用され、知恵を絞ったものが定番とか。

日本でもスマートフォンで記入できる電子版をつくったり、父親の育児参加を促す工夫をしたりしている。母子健康手帳に父親対象の父子健手帳もある。

だが虐待などで幼い命が犠牲になる事件は後を絶たない。当たり前のことを胸に刻むべき今の時代だ。

ところで、恥ずかしながら時間があったので大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」を女房とみた。どことなく興味もあったが、なぜ大ヒットするのか、理由がわからない。ただ余韻が心地よい。安心したのは興味本意かもしれないが年配客も多いことだ。

考えると、等身大の言葉こそ胸に響く。何げない日常の尊さを教えてくれる。小さな出来事に心を留めたい。高校生の不思議な出会いが多くの人の心を揺さぶる。同じ世代の若者だけではない。映画館では年配の姿も目立つのもそのへんか。いかに日常が大切か、それにちょっぴりアニメ、そんな当たり前が母子健康手帳でもある。
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