もんじゅ見直し、スケジュールと結論ありきで翻弄される敦賀市
Date:2016-12-16(Fri)

小浜ー京都ルートが20日に決定される。一方の廃炉の方向で調整が進められている高速増殖炉、もんじゅについて、福井県と国が意見を交わす、もんじゅ関連協議会が12月19日にも開かれ、20日にも開かれる予定の原子力関係閣僚会議で判断が示されることが報道された。

もんじゅについて政府は、廃炉の方向で調整を進める一方、地元の福井県などは「説明が不十分だ」と反発して、バーターで水面下で進んでいるが、それでいいのか、という疑問符だらけだ。報道へのリークでその内容があきらかになりつつある。

福井県が要求する研究炉にしても形式、形態は様々で、将来を考えて何が妥当か、しめされていない。若狭湾エネルギー研究センターへの理研の加速器を含んだ移転は行政改革とは逆行することもあり難航しているとの情報もある。もんじゅについても停めたまま燃料を抜いての研究はできないか、その際、いまの機構でいいのか、新たな組織だとか、など福井県と大詰めに来ての綱引きが佳境だということには変わらない。

いずれにしても、福井県はこれまでやって来たエネルギー拠点化を継続させたいとの思いはわかるが、表面的なことが多く、10年後、20年後の敦賀市にとって本当にいいことか、いま働いている方の雇用をはじめ生活がどうなるのか、など地元の地元である敦賀市のとっての交渉とは程遠いとさえ感じる。

そして、高速炉開発堅持というが、どうロードマップを画こうとするのか、これも地についた議論とは思えない。極端にいえば、机上の空論的な議論さえ思える。もんじゅを中心とする研究開発を、もんじゅを運転しないで敦賀でどう構築するか、など20日に結論を急ぐこと事態に無理がある。当初から予想されたことでもある。官邸が急ぐもんじゅ廃炉ありきの議論に翻弄されるのは敦賀市だ。

今回のもんじゅ見直しは官邸、経済産業省主導で進み、もんじゅ廃炉ありきで進み、地元には文部科学省が説明に来るといった不自然さがあることだ。20日も同じだろう。福井県もこの際、といった闇雲に優先順位もない要求に官邸も困惑しているとの情報もある。私にはいまひとつ表面的なメニューであり、敦賀市民や市長のいうようにもんじゅに働く千人の雇用など二の次のような気がしてならない。

敦賀市の人口減少と活力は産業構造上は原子力の情況で大きく影響を受ける。雇用も景気も同じだ。ただ、全国的に地方都市は人口減少は進む中でどこも勝ち組はいない。政府はその中でそれぞれに競争を強いる。言えることは、いかにソフトランディング的に活力を維持するか、他力本願でないことも現実だ。
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