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幸せの近道・・・。
Date:2008-11-06(Thr)

ニュースを見ながら悲しくなった。80年代後半から90年代にかけて数多くのヒット曲を生んだ音楽プロデューサー・小室哲哉さんの著作権をめぐる詐欺容疑で逮捕、「さん」つけにするのも、それだけ我々世代にもうらやましい、ねたみすらある、才能ある存在だった。

「売れる」曲を次々と送り出し、全盛期には日本中のテレビを占拠、カラオケでは若者をとりこにした。芸能界どころか日本で五指に入る納税額を誇り、年収20億円ともささやかれた。そんな芸能界の頂点を極めた人が詐欺に遭うのならまだしも、十数億円の借金を抱えて逆に詐欺を働くほど落ちぶれる様もワイドショー的に新聞一面にする悲しさだ。あのころ誰が想像できただろう。その経緯と罪の重さを考えれば浮上は困難を極めそうだから、一層あわれを誘う。

だがこうした明から暗への転落は、芸能界では珍しくない。ヒット曲に恵まれてもそれきりというのはよくあるし、売れなくなって麻薬などの犯罪に走る人もよくいる。一世を風靡し先日亡くなった歌手・フランク永井さんだって、寂しい晩年に見えた。

ここまで、書きすすめたのも、最近の敦賀市が、ここ数週間の間に、市の懸案事項というか、課題がことごとく、前進している。国の名勝に指定されている市内の市野々の柴田氏庭園を含む柴田家の土地建物を、東京在住の子孫5人が同市へ寄付すること。野坂山を借景にした雄大な築山回遊式林泉庭園で、江戸前期の豪農屋敷の様子を伝える敦賀市の歴史遺産。市が寄付採納を受けることは、二十数年の課題、何人かの教育長も話をし、市長も出向いた。それが、11日に正式に寄付となる。市長をはじめ、関係者の地道な成果だ。昨年、亡くなった小谷前議員の最後の一般質問内容でもあった。

敦賀市指定の史跡・柴田氏屋敷や市指定天然記念物のヤマモモとクスノキもある柴田氏庭園。居宅の維持は、ブルーシートを掛けるなど、もはや限界に近かった。全体の93%が民有地とあって直接、修繕などはできなかった。それだけに、寄付はありがたい。財政的には厳しいものがあるが、それを上回る市民の歴史的遺産。市の管理下に置かれることの意義は深い。

今月1日には、サンピア敦賀の民間引き取りとなり、この成果も大きい。環境省の敦賀ごみ問題における各搬入団体への要請も本格化する。議会も動いたが、何よりも市長の働きは大きい。今週末には、駅前を中心とするエネルギー拠点化計画の連携大学、原子力機構の研究所の具体的姿も明らかになる。これも「もんじゅ再開」を背景にする市長の働きかけだ。私はあせり過ぎる必要はないと考えているが、それでも前進だ。

来週には、きらめき温泉リラ・ポートの指定管理者も明らかにされるだろう。月末には、バリやフリー化のの実現と部分的な駅舎改築構想が具現化する。私は、駅舎の将来構想が必要で今、すべきではないと考えるが、それでも、バリヤフリーは懸案だった。恐ろしいほど順調に懸案事項が前進する。

昨日の議会の決算認定委員会も、敦賀市バランスシートは、どこの自治体よりもすばらしい。健全というよりも原子力施設、そして敦賀3,4号建設を背景に、財政難に苦しむ全国の自治体が見れば、うらやましいの一言ではないか。先人の努力があってこそだが、この敦賀市の状況は、素直に評価してもいい。市長をはじめとする各部長や関係者の取り組みの成果でもある。

ただ、マイナス面や懸案をあげればきりがないほどある。恵まれ過ぎれば、欠点も目立つ。すべてバラ色でないことも市民は知っている。現実を素直に評価して、一つひとつ懸案や課題を克服し、議会全体で、それを指摘する、将来を考える姿勢も大事だ。

山が高いほど谷は深くなる。栄華を誇った企業が経営破たんするニュースは誰もが目にしているし、出世街道をひた走る人が家庭的に恵まれないのもよくある話。ほんの一部の例外を除けば、人生は意外とバランスが取れている。

限りなく上を目指すのは決して悪いことではないが、勝ち続ける人生はそうはない。焦らず力まずプラスマイナスゼロを目指す、お金や出世にこだわらない喜びを見つける姿勢に人々は共感する。柴田氏庭園の寄付の話は、関係者の努力の結果でもあり、それほど歴史的遺産でもある。幸せへの近道も敦賀市には多い。

最後に、昨日、市役所の人口ボード、10月末の人口が6万9千人をわずかながら超えた。これも素直に喜びたい。
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