安倍晋三総理の選挙区の長門市、童謡詩人金子みすゞを基本とする小中一貫教育を学んでーー。
Date:2017-01-19(Thr)

「 私と小鳥と鈴と 」              金子みすゞ
   私が両手をひろげても、
   お空はちっとも飛べないが
   飛べる小鳥は私のやうに、
   地面を速くは走れない。
   私がからだをゆすっても、
   きれいな音は出ないけど、
   あの鳴る鈴は私のやうに
   たくさんな唄は知らないよ。
   鈴と、小鳥と、それから私、
   みんなちがって、みんないい。

昨日は安倍晋三総理の選挙区、長門市を訪れた。ロシアのプーチンが訪れた町でもある長門市、ここの教育の「コミュニティ・スク-ルを基盤とした小中一貫教育の推進」しており、その基本に「童謡詩人金子みすゞさんのまなざしと感性を大切にして」として小中一貫教育を学ぶためだ。

長門市役所に訪れた時間が午前11時半、昼1時半の市役所での視察まで時間、時間があったので金子みすゞ記念館を訪れた。記念館に安倍晋三総理が「みんなちがっていい」という自記筆も掲載されていた。

本州の西端近く、日本海に突き出た漁師町が、童謡詩人・金子みすゞの故郷だ。山口県長門市の仙崎(せんざき)。北にある青海(おうみ)島に庇護(ひご)されるようにたたずむ。

敦賀と同じように北前船が訪れ、イワシ漁、山の幸と海の幸の交易などで栄えた港町だ。とはいっても日本海側の厳しい環境、海の恵みに糧を頼り、半面、「板子一枚下は地獄」という危うさもある暮らし。古くは江戸じだい、出産のため南下してくる鯨を待ち受ける「古式捕鯨」も明治まで栄えた漁師町でもある。

他の金子みすゞの詩に

朝焼小焼だ/大漁だ/大羽鰮(おおばいわし)の/大漁だ。/浜は祭りの/ようだけど/海のなかでは/何万の/鰮のとむらい/するだろう。

春のくれ、/海に飛魚採れるころ。/沖で鯨の子がひとり、/その鳴る鐘をききながら、/死んだ父さま、母さまを、/こいし、こいしと泣いてます。

母鯨の胎内にある子の命も奪ってしまう因果。それを償うように、1692(元禄5)年に漁師らが建立したのが、世界でも珍しい鯨墓だ。鯨に戒名をつけ、位牌(いはい)をもうけ、過去帳に記録した。子鯨70頭余りが眠る。いまも毎春、法要「鯨法会(くじらほうえ)」が営まれる。

金子みすゞさんの出発点は、この『鯨墓』があるように、鯨やいわしを思いやる視点は、ここで暮らしを送る人たちの思いを代弁するようにも聞こえる。

長門市は人口3万8千人、少子高齢化と人口減少に悩む地域、金子みすゞの優しさを教育にとり入れ、小中一貫というひとつのテーマを掲げている教育、どこか忘れてはならない大事さも学んだような視察だった。
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