「会議は踊る」(エネルギー拠点化推進会議)
Date :2017-03-17(Fri)

西浦の梅も満開に。季節も着実に春に向かっている。3月は過去と未来に区切りを付ける月。切なさもある。高校の卒業式も終わった。進学や就職で手塩にかけて育んだわが子が旅立ったり、志望校に落ち長年の夢を諦めた子たちもいるだろう。ただ、どんな区切りの人にも早春の日差しはほのぼのと柔らかい。

閉塞の視界が一気に「晴る」から来たと誰かが言っていた。そんな4月、春ももう一息だ。前を向いて物事は考えたい。それでも現実は見ておかなければならない。

2月28日で人口が66,842人。この3月、区切りをつけるかのように、例年300人近く減る。それが6年前は12月にかけてゆっくりと戻ったが、原子力発電所の長期停止で戻って来ない。

先日のエネルギー拠点化推進会議で、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構の児玉理事長は拠点化計画の会議後、記者団に「短期的な観点から、人が減ることはない」と述べ、もんじゅの雇用は廃炉作業に入ってからも維持できるとの見通しを示した。

児玉理事長は、廃炉作業を機構が担うかは別とした上で「現状の設備を維持することと、廃炉に向けての作業は並行しなければならない」と説明。「機構として減らないような努力を最大限していきたい」と語った。

確かに短期的はその通りだろう。しかし、燃料が抜き取られると、
その設備維持には人はいらない。更地になればなおさらだ。
廃炉の作業は時間がかかるだけに減少はゆっくりだ。ゆっくりだけに児玉理事長の言葉となる。

もんじゅの廃炉後をしっかりと考えておく必要がある。
エネルギー拠点化推進会議で30年後の敦賀市に責任を持って発言しているだろうか。
この拠点化会議はもんじゅの再稼働をテコにここまで知事など大物が集まった会議となっていた。

そのテコがなくなって、どんな力学で会議が動くだろう。国との駆け引き、ある意味、地元がしっかりとしなければ、ボディーブローのように研究という拠点は求心力を失い始めている。

もとに戻すが、二日ほど前はみぞれが降った。なごり雪ならぬなごりみぞれか。そういえば「はる(春)」の響きも草木に宿る力が「張る」とも。その「張る」力が今はない。「会議は踊る」ではすまされない。
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