北陸新幹線延伸は諸刃の剣
Date :2017-05-13(Sat)

私の考えでは、得られるものと失うものは常に裏表。例えば、火の出現で人の暮らしは飛躍的に進歩した。料理に使ったり暖や明かりを取ったり、さらには木材を曲げたり堅くしたりする道具としても用いた。一方で火は危険なもの、火事はつきものだ。

簡単にはメリット、デメリットで言い表せないが、北陸新幹線を福井へ通すことによるとき失うものはわかっていたはずだ。

北陸新幹線の敦賀開業に伴い敦賀ー金沢間で特急列車が廃止されると「地域住民の利便性が低下する恐れがある」として、沿線の住民などで作る市民団体がJR福井駅前で特急列車の存続を訴える呼びかけ。

気持ちはわかるがそれを訴えならば、新幹線は求めるものではなかったはずだ。あれもこれもこれもは難しい。雪国のフリーゲージも技術開発が研究はしていたが、難しい課題があった。

新幹線の導入で他の地域が足元の地域鉄道網でどれだけ苦しんでいるか、逆に言えば、極端に言えば、今なら引き返すことができるかもしれない。最初の条件のひとつがローカル線の運行だった。金沢と富山間の各駅は新幹線導入と共に料金も含め不便にもなった。


市民団体では、在来線への乗り入れが可能な「フリーゲージトレイン」の導入のめどが立たない中では、特急列車が廃止されると大阪や名古屋方面に向かう場合は敦賀駅で新幹線と在来線とを乗り換える必要があり、利便性が低下する恐れがあると指摘。

確かにその通りだが、敦賀駅でのサンダーバード、しらさぎの上下乗り換えはしかたないにしても、敦賀駅での乗り換えを明確にしての新幹線延伸は、現状であれば、しかたがない現状と受け止めて新幹線を受け入れるべきではないか。

あれもこれもの要望も大事だが、存続を望むのであれば、新幹線延伸ははじめから受け入れるべきではなかったことでもある。

フリーゲージトレンの導入と特急列車ははじめからセットでなかった。それほど、北陸新幹線延伸は福井県にとって諸刃の剣でもある。導入は大きなメリット、しかし、
特急列車の存続とはセット論ではなかった。

敦賀市にとっても北陸新幹線は大きいきなチャンスだが、交通体系も変わり、終着駅が終わり、素通りになる30年後はピンチにもなりうる。それほど諸刃の剣だ。メリットとはデメリットを踏まえて対応が必要なことは言うまでもない。


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