図書館の学校史が、なぜ?
Date 2017-05-16(Tue)

市立図書館の利用者は最近は定年を過ぎた高齢者も多い。年齢的には私より先輩の方々も多く、平日は一般市民に混じって、高齢者の重要な居場所のひとつだろう。

昔にもなるが、ペギー葉山さんの「学生時代」で「秋の日の図書館のノートとインクの匂い」と、私だけではなく図書館には独特の思い出と匂いがあるように思う。

私事ながら中高校と頻繁に学校の図書館に出入りした時期があった。冬だったか、受験間際に県立図書館で朝からならんで場所をとって勉強した記憶もある。疲れて読んだ小説本は古く黄色になっていたが、誰が書いたかわからないが書き込みやら押花も添えてあった。書き込みならまだ許せるが、切り裂くとはどうかしている。

今ではなくなってしまったが、好みはあろうが当時、古い本が多かった図書館には、一種独特のかび臭いようなあの匂いがあったように思う。

冒頭の高齢者や高校生など大切な場所を土足で踏みにじられたような事件は、福井県が最も多く、敦賀市立図書館でも発生し全国に展開している。

各公立図書館で学校史や記念誌から写真などが切り取られていた事件だ。一部北陸地域だけの出来事かと思っていたが全国で次々と発覚。犯行時期もはっきりせず同一犯かも不明だ。

授業風景はもちろん、校庭を元気良く走ったり給食の準備をしたりと、さまざまな表情の子どもたちの写真が載っている、そんな写真をこっそり切り取る姿を想像すると、不気味さが募るばかりだ。目的はいったい何なのか。

事件を受け、学校史などの閲覧を制限する図書館も出てきている。高齢者にとって「敦賀市史など普段なにげなく見ている」と先日も語っていた。学校史も懐かしいだけでなく、地域の歴史を知るための貴重な記録だ。それも切り裂くとはまったくもって腹立たしい。

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