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割れ鍋にとじぶた
Date:2008-11-21(Fri)
敦賀で32年ぶりの積雪6cm、11月に1cm以上の積雪を観測したのは、敦賀市は昭和51年以来32年ぶりとか。昭和51年は私が敦賀に訪れた年だ。木枯らしが冬を連れてきた感覚だ。

寒い季節には鍋物が一番だ。ちゃんこ鍋、水炊き、石狩鍋…わが家は安上がりな水炊きが定番。湯豆腐一杯もいい。とにかく土鍋も大忙し。「割れ鍋にとじぶた」との格言がある。女房は自分相応がよいという意味だが、長年連れ添う関係をなかなか軽妙に表現している。「手鍋提げても」とも言うが、煮炊きを共にする新生活に鍋は欠かせない。何度も焦げ付かせた鍋でも案外長持ちするものだ。
買い替える気にならないのは、この料理はこの鍋で、という具合に使い慣れた器の良さがある。これ以上、語ると女房に叱られそう。

昨日は、議会のJR敦賀駅舎改築とエネルギー拠点化に関する説明会。
駅舎は、法律上、バリヤフリーを目標年次平成22年までに行わなければならない。これに合わせて、全面改築の話があったが、新幹線問題もあり当面、JR西日本は同意しない意向とか。そこで浮かび上がったのが、一部リニューアル案。現在の待合室、観光案内所からトイレまでの敦賀市の持ち出しで6億円から8億円かけて行うというもの。その上、今後の維持経費を市が最大で一千万円ほど毎年、拠出するというもの。

待合室も含め、本来は、JR西日本の所有物。敦賀市が、税金を出してまで、それも一部改築することが、今の時代、ほんとに許されるのだろうか。イメージ、見栄え、市民の場というが、億という税金を投入する理由にはあまりにも市側の説明に私は納得できない。それも駐車場からかつての国鉄官舎までが、敦賀市の所有物となり、駅西地区のエネルギー拠点化計画の連携大学、研究所、そして商業施設が計画が進みつつある中で、まだ十分、青写真ができていない段階での話だ。

JR西日本として、リニューアルは、バリヤフリーと同時に行わなければならないとのこと。だからといって、焦って、西地区もまだ青写真もない中でのリニューアルとしたら本末転倒ではないか。あえて、税金を使って、工事を行う理由にはならない。これは、私の意見だが、昨日の全員協議会での議員の意見を聞く限り、来年3月、実施計画に伴う予算が提出されても否決だろう。市が拠出するにしても内装、外装のみとも考える。それでも1億円から2億円かかる。

エネルギー拠点化計画の進展は、市長のもんじゅ再開との政治的駆け引きの中で、ここまで構築されてきた。このことは、評価していいと考えるが、私が、心配するのは、出来た当初は、いいが10年、20年の将来性だ。駅西は敦賀市の一等地だ。市長が語る賑わい造りと合致するのか、大学が研究所は、ほんとに駅前でないとダメか、実験施設はどうするのか、そんな基本的な議論が、これまで議員同士でなされてこなかった。

いずれにしても、連携大学、研究所は、これまでになかった施設、これまでの関係者の努力には敬意を表したい。しかし、ほんとに駅西が妥当か、若狭湾エネルギー研究センターは、どうするのか、といった素朴な疑問だ。

連携大学も、原子力工学を福井大学が研究所を伴って、敦賀市に進出してくる。これは画期的なことだが、将来性はどうか、これは難しいが、真剣に考えなければ問題だ。全国で大学の原子力関係の学科は、大学院も含め、学生の人気、就職ともに、相当苦労している。確かに、団塊の世代が退く原子力業界の人材は、人材不足に陥ることは確かだ。だからという理由はわからないではないが、これが、福井大学でいいのか、帝大クラスの都会の大学も苦労している。少子化が進む中で、地方都市の敦賀に学生が集まるのか、など議会での議論も必要だ。

施設のハコモノ建設は、国も含め行政は得意だが、運営は二の次になってきたことは確かだ。
これからの議会は、理事者側の出される予算が、すべて是という時代でもない。特に、右肩上がりの時代は、多少の失敗も許されたが、税収が減少する時代、豊かと言われる敦賀市の財政運営も、将来を見越した納得性のある議論をすべき時代だ。

それだけに問題点を昨日は提起したつもりだ。本音で論議する時代と思っている。議員のなりたての頃、現在のきらめき温泉リラポートの設計に疑問を感じた。ただ、当時の議員間の空気は「温泉施設は必要だ」との意見が先行し、現在の赤字を予想すらできなかった。疑問が現実となった。私たち議員の責任でもある。

「割れ鍋にとじぶた」ではないが、使えるもの、古いものを大事にし、市民の税金の使い方も、将来性も含め本音で真剣に議会も議論する時代だ。
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