アジサイと駐屯地
Date :2017-06-30(Fri)

敦賀測候所があった頃、
アジサイの開花は、サクラの開花やウグイスの初鳴きなどと同じく季節の移ろいを把握する指標で、開花はあくまでも真花で判定すると教わったことがある。

アジサイは花びらに見えるのは萼(がく)で、本当の花(真花=しんか=)と区別するために装飾花と呼ばれる。真花は装飾花の茎(正確には葉柄=ようへい=)が集まった中心で小さく咲く。

観測用のホンアジサイがあって職員が装飾花をかき分けて真花の開き具合を確かる。目に見えない地道な作業だ。

サクラは気象会社が競うように開花予想し、気象台も開花宣言するが、アジサイの開花日はホームページ上の一覧表に載るだけ。ひっそり感がアジサイにはふさわしい。

ところで、陸上自衛隊の駐屯地は普通はあまりに知られていない。敦賀周辺では鯖江、今津に駐屯地がある。「原子力発電所のある嶺南に駐屯地」と、議会でもときたま話題になる。来月にも稲田大臣に嶺南6市町の首長が要請の予定がある。敦賀市も連隊があった関係で議会でも一般質問で何度か、取り上げられている。

いっぽう、稲田防衛相が東京都議選の応援演説の中で「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と発言した。自衛隊員の政治的行為を制限する自衛隊法に違反する—などと、各方面から批判が出ている。福井県選挙区だけに稲田大臣の発言は残念というより、またかとの思いも強い。

憲法9条に自衛隊の存在を明記するよう改正案をまとめる動きもある。是非は置くが、日本にとっていまや必要かくべかざる組織だ。嶺南にもとの要望も大事だ。駐屯地はアジサイのように、ひっそり感と存在感、しかし、いざとなれば地震や洪水の災害の初動にも重要な役割を果たす。


スポンサーサイト
【2017/06/30】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |