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JR敦賀駅舎一部改築、市民は本当に納得するだろうか?
Date:2008-11-26(Wed)

昨日、福井県は、中小企業の資金繰りの円滑化を図ることなどの経済対策を盛り込んだ、12月補正予算案を発表した。県が補正予算で経済対策を図るのは、平成15年2月以来となる。それほど国、県の経済状態は悪化していると考えるべきだ。敦賀市も敏感であるべきことは確かだ。

一方で、昨日、敦賀市では、JR敦賀駅と周辺整備のあり方について、検討委員会が開かれた。市が提示したバリアフリー化工事と、駅舎の一部改築を了承する結果となった。先日の議会の全員協議会における議員の意見は何であったのだろうか。議会の空気を読んでいないのだろうか。全員協議会だから、ただ単なる説明会に過ぎないが、空気は空気である。リラポートの二の舞は避けたい。

私は、あまりにも近視眼的な市の案を了承するわけにはいかない。JR敦賀駅は、敦賀の象徴的な存在であり、それだけに敦賀百年の計を論ずるに等しいと思っている。

理由の一つは、JR敦賀駅周辺の全体像が明確になっていない。二つは、駅西開発にエネルギー拠点化計画が具体化し、青写真が明確になりつつある中で、駅舎との関連がまだ不透明な上に、巨額な駅西整備費用がかかる。三つは、駅の待合室が公共スペースだろうか、その上、これまでなかった維持費を市が払うとなると、これは問題だ。昨日も出されたが、駅にイベントエリヤが必要か。駅西にも可能かもしれない。

私は、すべてダメと言っているわけではないが、あまりにも焦りすぎて、計画性、戦略性の欠如が問題と言っているのだ。その上、検討不足、議論不足ということが最大の理由だ。それに巨額な6億から8億円の捻出だ。駅舎改築基金を持っているからという理由だけで、建設というものではない。

議会は、一般質問の議論はあるものの、まだ本格的な議論は行っていない。説明会を聞いて、多数の議員より疑問の声があがった。それが、いきなり平成22年度完成ですでは、市民に理由が通るはずもない。

滋賀県の長浜市は、駅舎改築も含め、周辺都市拠点整備事業を確か平成8年から10年をかけて取り組んできた。準備期間を入れればもっと長くなる。敦賀のようなイメージ、見栄えや市民の場だけではない。

長浜なりのひとつの大きな戦略があった。産業と観光拠点の拠点とアクセスなど気味細かい。地方拠点都市法に基づく2市19町による琵琶湖東北部地方拠点都市地域整備のアクションプログラムのもとに、中心市街地の長浜駅前地区の土地区画整理事業、市街地再開発事業と抱き合わせた。その後、長浜市の玄関口として、議論を重ね、平成8年から平成19年度を目標に、周辺道路も長浜駅から南へ延びる都計街路346号線、北船列見線や長浜駅室線の整備を進めて都市機能の強化を同時に進めてきた。

それに長浜市中心市街地活性化基本計画を盛り込み、JR長浜駅周辺の市街地再開発をさらに充実させ、長浜らしいデザインの共同ビルの建設し、駅の橋上駅化とあわせて駅の東西を結ぶペデストリアンデッキを設け、駅前広場、歩行者空間の充実を図ってきた。成果はこれからだが、入念な計画と巨費を投じている。

今回のJR敦賀駅舎の一部改築に、駅周辺の全体像も不透明な中で、どれほどの戦略性と計画性、さらに発展性があるのだろうか。あまりにも近視眼的としかいいようがない。

いま、まず、考えるのは、冒頭に申し上げた市民の暮らしだ。国、県と合わせて、何ができるのか、市民が、この不況で、何に困るのか、何を充実すればいいのか、など原理原則に立ち返り、敦賀市行政が行う本来の業務にその力点を払うべき時期ではないか。

私は、JR敦賀駅舎については、平成22年度までのバリヤフリーのみを行い、当面は、駅西開発の精力を傾け、その上で、駅周辺の全体構想を再構築した上での、駅舎改築を論ずべきではないか。不況の時代、あれもこれもでは市民は納得しない。「急いては事をし損じる」だ。
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