FC2ブログ
敦賀を支える技術と運動・・・・・
Date:2008-11-28(Fri)

先週、敦賀の東洋紡の工場見学をしたが、中国には真似のできない糸の真髄というべき技術をもっている。パンストの強さも技術から生まれている。これも長年培われた麻生首相がいう日本の底力だ。

日本に話を広げると、科学技術の粋を集めた新幹線。その車両の先端部分が実は手仕事で出来ている聞き、驚かされた。今月、表彰式があった「現代の名工」に、新幹線の鼻をハンマーで作る板金職人が選ばれて初めて知った。薄い金属板をたたいて美しい曲面に仕上げる。強い風圧を受ける新幹線の先端は微かなゆがみがあっても騒音が出る。安全にもかかわる。これも長年の積み上げだ。

話を世界に広げると、日本が、意外にも静かな原子力発電所建設や機器の取り換えに寄与している。三菱重工の神戸造船所には、欧州の主蒸気発生器が並ぶ。熱処理や機械工作を行う過程は世界一流、細部の仕上げや検査は入念な手作業が並ぶ。これも長年の技術の積み重ねだ。

ここまで書きすすめたのも、長年の地道な技術や運動が、今の敦賀を支えているからだ。

先月、環境省では循環型社会の形成に資するため、「循環型社会形成推進功労者」に対し大臣表彰を平成20年度の3R(スリーアール)活動推進功労団体として敦賀市消費者連絡協議会の美尾谷清美会長他、の受賞だ。長年にわたりごみ減量化等についての普及啓発を行い、レジ袋削減のための取組にも主導的な役割を果たしていた。地道に平成14年よりレジ袋削減、マイバッグ運動実施し、来年3月にはレジ袋有料化が県内各市町ではじめて実現する。

昨日も、新人議員で構成する「七の会」が、「敦賀港の勉強会」を立ち上げた。敦賀港の関係する報道、行政、事業者や県議など多くがプラザ萬象に集まった。敦賀港に危機感を持っての集まりだ。10年ほど前、同じ萬象で、私達3期生が新人議員9名の手弁当で、「ごみの勉強会」を小ホールに市民対象200人ほどで開催したことがあった。この時期、敦賀のごみ問題が大きくなったころだ。運動は、誰かが石を投げたところから始まる。波紋は必ず広がる。

昨夜も敦賀港の歴史に始まり、話題性のあるJRの敦賀港線の歴史と廃止まで幅広く話題が広がった。充実した2時間近い時間だ。提供していただいた「七の会」に感謝したい。

福井新聞を要約すると、JR貨物が貨物専用のJR敦賀港線(敦賀港駅―敦賀駅間2.7キロ)を早ければ来年3月中旬に運行停止する方針を固め、明治後期以降、敦賀港駅は欧亜国際連絡列車の基地として世界の公道を担った貴重な場所。運行停止になれば事実上の“廃線”となり、約120年の歴史に終止符を打つことになる。

運行停止の理由については、コスト削減や、一部をトラック輸送にすることでの時間短縮など顧客へのサービス向上などとか。昨日も話題になったが、10年ほど前にも廃線の話が持ち上がり、くしくも阪神淡路大地震の廃材と敦賀ごみ処分場がマッチィングした。ゴミ輸送と復活が重なっただけに市民としては複雑だった。港線存続や活用策は、議会でも何度か提起された。市民が声を出さないとの意見提起も出された。

二度目の廃線の話だが、採算性の合わない事業には誰も口出しができない。生活路線確保の存続とは違って観光目的など、鉄道博物館と行政にと求めても、金を出す時期でもない。7,8年前にもJR貨物会社の役員から「会社が出来た理由や輸送システムそのものが、日本では変わってしまった」と、諦め感が漂っていた。存続の危機感は理解できるが、昨日もそうしたらどうするのといった議論になると答えがない。それほど難しい課題と思っている。

欧州のオランダ、10年ほど前に、ロッテルダム港の鉄道ターミナルをみたことがあるが、鉄道輸送は減るどころか拡張していた。鉄道輸送がトラック輸送と張り合うことができるとのこと。混雑する道路輸送とトラック運転手の人手不足から競争になるとか。貨物輸送手段のモーダルシフトの話は二十数年前から旧建設省や旧運輸省で何度も出されているが、道路が優先されるのか、鉄道輸送は冷遇され、ビジネスにならなかった。

幸いにも道路族文化とも言うべき変わり目と、団塊の世代のトラック運転手が引退する十年後に期待し、私は、休止はやも得ないにしても線路の廃線することだけは避けるべきと考えている。長い目でもがきながら存続を考える、そんな時期ではないか。

長々と書きすすめたが、これからの敦賀に必要なものは、技術もさることながら、地道な運動と若い力だ。敦賀港と敦賀港線の危機感は誰もが共有する敦賀の課題だ。それだけに、勉強から運動へと次なる発展も必要だ。石の波紋は必ず広がる。それを継続さえ、どう構築するか、これからが敦賀港も正念場だ。

日本そのものの海上輸送は、パッシクグからパッシクグという大きな流れが存在する。敦賀港もコンテナ輸送を今年は回復したとか、半分になったとか、三分の一になったとかいうが、量そのものが少ないのだ。一喜一憂するよりも、日本海第二位には変わりない。この特性を生かした、長年の積み上げ、戦略も大事だ。長い目での県知事の力も大事だが、市民力が大事なときでもある。私もできるだけの力を出していきたい。敦賀港線も含め、そんな我慢の時でもある。
スポンサーサイト



【2008/11/28】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |