拉致問題の風化と高齢化
Date:2017-10-09(Mon)

地村夫妻など拉致被害者の帰国から15年を迎え、今日、小浜で集会を行う。
拉致問題のさまざまな節目を迎え、被害者奪還へ向けた政府の覚悟が問われる年だ。

その中で行われる衆院選だが、拉致問題が主要議題となる場面はほとんどない。関係者は拉致問題を政局に埋没させないよう求めているが、問題の風化と関係者の高齢化が進んでいる。私もこの運動に関係して20年近くなるが、いっこうに進展しない。

昨夜、小浜市で開かれた交流会で曽我ひとみさん、地村夫妻と同じテーブルで、それぞれと話をさせていただいた。帰国して15年の日々もつくづく長いと感じた。

9月19日にトランプ米大統領が国連演説で横田めぐみさんについて異例の言及をしてから2週間。衆院選でも主要テーマの一つとして拉致問題が取り上げられることが期待されたが、現状は希望の党結成や民進党の事実上の分裂など、野党再編をめぐる一連の政局に話題が集中。新党は拉致問題に対するスタンスや公約を発表できていない。

ここ地元、北朝鮮による拉致・特定失踪者の支援組織「救う会福井」と「県特定失踪者の真相究明を願う会」は5月に統合し、救う会に一本化した。

願う会は、小浜市の拉致被害者、地村保志さん、富貴恵さん夫妻が帰国して1年後の2003年、各地の支援組織を集約する形で立ち上がった。しかし昨年6月、特定失踪者とされていた男性が国内で発見され、同町内には特定失踪者がいなくなった。このため同町は、組織の在り方について検討を重ねてきた。

全国の特定失踪者には、国内で見つかった方も50人を超える。私も特定失踪者問題調査会の常務理事をしているが、400人を超える特定失踪者には北朝鮮に拉致された可能性のある方からその可能性が少ない方まで様々だ。

一人ひとり、いなくなった事実は事実だ。それぞれに人生があり、長くやっていると、この問題の真相や闇の部分まで見え始める。

Googleアースで夜の明かりを空から眺めると、韓国、日本に比べ、北朝鮮は暗闇包まれている。

地村さんに北朝鮮の電力事情を伺うと、「停電も多く、今の時期からの寒さはこたえたとか。対話と圧力というが、当時と比べ、今の独裁者のミサイルや核実験に走る異常さは怖い」とも語っていた。

この問題の風化とご家族や関係者の高齢化進む。
 
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