FC2ブログ
地域経済と自殺者数
Date:2018-01-23(Tue)

2017年1年間に福井県内で発見された自殺者数は132人(暫定値)で、前年の確定値に比べ16人減ったことが県警のまとめで報道された。

遺書や遺族への聞き取りによる原因・動機(複数回答)は、うつ病など「病気苦」99人、家族の死亡や夫婦関係の不和など「家庭問題」32人、生活苦や失業など「経済生活問題」20人、仕事の失敗や疲れなど「勤務問題」16人とか。減少傾向はいいことだが、健康問題、経済生活問題はいつも上位だ。

平成23年の3-11以降、敦賀市で私の知る原子力従事関係の方が数人、自ら命をたった。気になってその年の自殺者数を調べると、例年の倍近く、十数名の方がなくなった。その後は一桁大とうかがう。

原子力で働くの多くは、仕事が重層構造になっており、長期停止や景気の低迷で真っ先に影響を受けるのが、下請けで働く人であったり、高齢者であったり、敦賀の現実の投影を突きつけられた思いがした。

ところで、2018春闘が事実上、スタートした。焦点は、安倍晋三首相が「賃上げ3%」と具体的な数字を示して要請したことが労使交渉にどう影響するかだ。

大手企業が呼応するのは可能だろう景気の恩恵が大手に比べて少ない中小や地方の企業にとっては簡単な壁ではない。この敦賀市内企業でも同じだ。

私も経験上、この「お上の音頭」ではなく、労使の積み重ねこそが、継続した賃上げの礎となる。政権が具体的数値に踏み込むことは本来、筋違いと言えるし、例がない。長続きしない。

実際の交渉で苦慮しそうなのは、政権の経済政策「アベノミクス」の実感が乏しい地方の企業だろう。まして組合のない中小は人手不足で賃金上昇がある。また、最低賃金など賃金格差はまだまだ大きい。

一方で、有効求人倍率の結果を見ても、市内の景気は、日本全体の景気の底上げと、北陸新幹線の工事の本格化、美浜3号の新基準対応の工事と、地域の景気は明るさを取り戻しつつある。地域経済と自殺者数は、どこか相関関係がある。

スポンサーサイト
【2018/01/23】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |