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原子力の人材育成と危機
Date:2018-04-25(Wed)

昨日は原子力国民会議の代表理事である宮健三さんを囲んでの懇談会があった。

原子力国民会議とは、その設立趣意書に〘「この国は原子力なくしては立ち行かぬ」という前首相の言明にあるように、エネルギーは私たちのあらゆる活動を支える基盤であり、経済活動の源です。しかしながら、福島第一原子力発電所の事故以降、老朽化した火力発電設備による綱渡り的な電力供給が続いており、エネルギー供給基盤がぜい弱化し国の経済発展の足かせとなっています。化石燃料の輸入増加による数兆円規模の国富の流出、電気料金値上げによる国民生活及び事業経営への圧迫、地球環境問題の解決の先延ばしなど、やがて取り返しがつかない状態に至る兆候が見られます。」

原子力国民会議の存在すらほとんど知られていないが、草の根的に運動を展開しようとする団体でもある。福島の事故以降、原子力は再稼働の問題だけではなく、それに、携わる人材が急速にしぼみつつあること強く感じる。

まさに、その縮図が敦賀の現状と言っても過言ではない。もんじゅの廃炉、敦賀2号の停滞、遅々として進まない敦賀3、4号と課題山積だ。

一方で福井大学附属国際原子力工学研究所には前所長の竹田敏一さんがおられるが、高速増殖炉の第一人者でもある。エジプトなど竹田教授を訪ねて学びにくる学生も多い。ただ、それに続く人材が大きな課題だ。

大学、研究所、官公庁、三菱重工業などメーカー、電力といった裾野の広い原子力に関する人材が第一線を退くつつある。次を担う人材育成が大事なことは言うまでもない。

話は変わるが、平昌五輪での連覇を祝うパレードが仙台で催された22日、10万8千人の声援が沿道に満ちた。国内のフィギュアスケート発祥地とされる仙台市内の五色沼に立つ。仙台育ちの荒川静香それに続く人材、羽生選手の金メダルには、指導者、選手、練習環境と、パレードの人気だけでなく、長い蓄積とそれを支える環境があるからだ。

話が違うと言われそうだが、原子力という裾野の広い産業は、それを支える人材と世論があってこそだ。


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