拉致問題の風化と最後の機会。
Date:2018-05-18(Fri)

数年前、突然、片方の耳が聞こえなくなった。音の遠近、方向がわからなくなる。歩くのが怖くなる。会話が騒音に埋もれて聞き取れない。かなりのストレスと不安にもかかわらず、他人になかなか理解されない。

「片方は聞こえるんだから」。悪気な6く周囲は思いがちだが、突然となると、歩くのも怖くなる。よく加齢での耳の悩みも高齢人口とともに増えている。こちらも「年だからねぇ」。軽視されやすい点では同じと思う。意外にわからないが交通事故の要因のひとつだ。

私の場合は真珠しゅ中耳炎で鼓膜が溶ける病気で福井大学で鼓膜と振動を伝える小さな骨を手術で変え、聞こえを取り戻した。
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」では、おたふく風邪の後遺症を知った人も多いだろう。ヒロイン楡野鈴愛(にれのすずめ)は幼い頃、おたふくかぜが原因で左耳の聴力を失う。

ただ、最近までこうした後遺症は一般にほとんど知られていなかった。

ところで、耳どころか、すべての自由を奪われたらどうなるのか。それが拉致だ。北朝鮮による拉致被害者の小浜市の地村保志さんが、市内の小中学校で講演活動を始めた。
地村さんが学校現場に赴いて被害の実情を子どもたちに伝えると、子供たちはその怖さを知る。
「拉致問題を風化させてはいけない」とする地村さんの強い意向がある。

昨夜、小浜市で「北朝鮮に拉致された日本人を救う福井の会」の総会が、
小浜市の松崎市長、敦賀市の中山副市長など参加して行われた。席上、地村さんから、被害者の帰国から15年が過ぎたことを念頭に「拉致を知らない子どもが増えており、当事者である地村さんから話を聞けば拉致問題を実感として捉えてもらえる」とも述べた。

講演は「北朝鮮に拉致された日本人を救う福井の会」の企画で、小浜市内の小中学校で今後とも行う。

風化もさることながら、ご家族の高齢化、もっというと、被害者の高齢化も深刻だ。今回が最後の機会かもしれない。


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