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シャッター通りと中心市街地活性化基本計画・・・・
Date: 2007-11-21(Wed)



昨日も議会の予算審査特別委員会の設置と一般質問の一問一答方式を導入に向けた調査のため、瀬戸内海、山口県の宇部市を訪れた。宇部市は、約18万人の人口、宇部興産発祥の地である。宇部港が日本一のセメント輸出量を誇るなど、北九州工業地帯・瀬戸内工業地域の一翼を担う。また、山口宇部空港を擁し、山口県の空の玄関口である。山口大学医学部附属病院等があり、10万人あたりの医師数が全国第1位の都市でもある。
ここまで書けば、さぞ繁栄し、住みよい街と思われるが、すべては宇部興産の盛衰を共にしていると過言ではない。瀬戸内の企業城下町はどこも企業と運命を共にしており、宇部市には申し訳ないが、駅を降りたとたん、地方都市特有の寂しさを感じる風景だ。1970年代に商船大学の乗船実習で訪れて2回目だ。船を降りての行く所は、必ずといっていいほど、商店街と居酒屋。どこでもそうだが、70年代の初頭から商店街の衰退がどこも始まったといってよいのではないか。「シャッター通り」がその象徴だ。瀬戸内の街はどこもそんな風景が目立つ。衰退した商店街や街並み。どこも共通する風景、中心市街地の空洞化。

全国の地方都市が共通する現象といえ、見事に共通している。企業城下町ほど顕著だ。炭鉱都市は極端だ。郊外の国道やバイパス沿いに乱立する現象と裏表。敦賀もまったく同じ現象となれば納得というものではない。

これに人口減少、少子高齢化が重なって、解決策がない、もう手遅れという現象が顕著とも言える。国の政策は、一貫性がない。2000年の大規模小売店舗法が改正され、全国各地の郊外に巨大ショッピングセンターが矢継ぎ早に建設された。追い討ちともうべき現象、拍車をかけたことは事実だ。まともな駐車場を持たず、商品の目新しさや価格競争力に劣っていた既存の商店街はなすすべもなく一気に衰退するようになった。その衰退、崩壊スピードは急速であり、また、全国的に同様の現象が起こったため大問題となり、2005年に大店法の再見直し。

それに、中心市街地活性化法(中活法)の制定など国や行政主導で、中心市街地の活性化を進める動きも全国共通だ。この法律に乗って、中心市街地活性化基本計画も全国展開、計画を出せば、国からの補助金が出る。敦賀市も、現在、認定に向けて、必死ともいえる勢いで計画立案中だ。

現在、次の18市において基本計画が認定されている。 2007年(平成19年)2月8日 青森市、富山市が第1号。 2007年5月28日 久慈市、金沢市、岐阜市、広島県府中市、山口市、高松市、熊本市、八代市、豊後高田市、長野市、宮崎市 ・・・・・2007年8月27日 帯広市、砂川市、千葉市、浜松市、和歌山市・・・。 よくテレビに出るのが、第1号認定の富山市の中心市街地活性化基本計画。 436ヘクタールが対象で、病院や介護施設、商店を中心部に集約し、高齢者らが次世代型路面電車などを核に、車に頼らず暮らせる環境づくりに懸命だ。

私は、この計画も人口10万以下の地方都市でどれほどの効果があるのか、疑問に思っている。一度失った賑わいを再び寄せ付ける有効な手段、行政主導では成功例がほとんどないのだ。シャッター通りを脱した成功例は皆無とも言えるなかで、滋賀県長浜市、鳥取県の境港市が挙げられる。それでも失敗を繰り返している。端的に言えば観光地化であり、これと駅前再開発を重ねている。

あきらめることではないが、成功例、失敗例を見ながら、敦賀市も中心市街地活性化基本計画を右へならえではけっして成功しない。それほど難しい事業だ。

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