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お一人様の老後・・・。
Date:2009-01-07(Wed)

この話になると愚痴っぽくなり、まとまりがつかなくなる。数字から入る。敦賀市の人口は昨年末現在、69,037人、世帯数27,557。一世帯あたり2.5人。人口は5,6年ほぼ一定というよりもなんとか69,000台を維持するのが精いっぱいになってきた。人口減少社会、高齢化社会に突入したと言える。全国的な傾向をほぼ追随する形だ。特徴は人口の割に県下でも世帯数はトップ。人口横ばいに関わらず、世帯は増え続ける傾向に変わりない。

ここまで書いたのは、少子高齢化が急速に進む中、高齢者の一人暮らしが増えている現実があるからだ。独身でなくても、誰もが身寄りのない老後を迎える可能性はある。敦賀市もマンションが増え、中央町にも老夫婦かも思いきや、お一人様の老後生活者も増えている。マンション住まいができる方は、まだましだが、西浦、東浦、山、愛発と周辺地域でもこの傾向が強くなっている。

私たち世代の両親は、80歳代世代。友人間の会話で、決まりきって共通するのが、介護の話。不思議と盛り上がっている。それだけ、共通する話題だ。厚生労働省HPをのぞいてみると2007年国民生活基礎調査、日本の家族構成が大きく変容していることが分かる。65歳以上の高齢者だけの世帯は全体の二割を占め、その半分は一人で暮らす。調査が始まった1986年に比べると高齢者世帯は約三倍だ。敦賀市もほぼ全国傾向と同じとみてよい。

高齢化率の増加、世帯数の増加と同時に、お年寄りの世帯も増えている。三世代が同居し、家族で助け合いながら子どもを育てるのが当然とされた時代は遠ざかって久しい。新たな家族の形、社会のありように呼応した社会保障システムを構築していくことが求められている。

ベストセラーになった「お一人様の老後」の中に、「80歳を過ぎると女性の83%以上が配偶者がいない」との文章がある。「一人の老後」世代が敦賀市も現実の課題なってきた。一人世帯老後には、医療、介護、年金といった安全網がしっかり機能していることが前提となる。高齢者の間でも経済格差が広がる。貧困対策は社会保障制度の基盤だ。

高齢者の医療・介護費用を誰がどう負担するかが重要な政策課題であることは間違いない。私たち家族も介護保険制度に随分と世話になっている。介護保険制度が2000年に始まって8年が過ぎた。もうこの制度がなければ、どうにもならない老人や家族がいる。それだけ介護サービスを利用する方式はかなり定着したが、制度は十分に機能しているが、課題も明確になってきた。

高齢の配偶者らが介護する「老老介護」や、認知症になった老夫婦同士の「認認介護」は珍しくない時代だ。介護に疲れ果てる話は、ひとごとではない。長生きで健康であることがいいが、認知症がひどくなると、たんなる「ぼけ」ではすまなくなる。赤子に帰るというが、頑固というか、自我が出て自制がきかなくなる。たたく、殴るが日常茶飯事となることもある。

女房の両親が、介護状態なって、認知症が重くなって父親をやむ得なく施設に入れざるを得なくなった。負い目もあるが、どうにもならない。施設介護は、家族には、救いの手であることは確かだ。
介護は、他人事でない。病気でもなれば、すべてが介護の生活となる。介護疲れは半端ではない。肉体的にも疲れるが、日数が重なると精神的な疲れが取れなくなる。

誰かが話を聞くだけ癒されることが多い。介護保険の料金もさることながら、介護の相談業務が今後も増えることは十分予想される。介護家族の「SOS」をすくい上げる仕組みをもっと充実させることも大事だ。その分、敦賀市や窓口業務、社会福祉協議会の相談業務は充実しているとも言えるが、相談内容が多岐にわたることも多い。場合によっては弁護士も必要になる。今後も介護保険制度を血の通ったものにしていく努力はかかせない。

介護保険制度、国民健康保険制度、後期高齢者医療制度、制度の問題点は別にして、安心を担保する社会保障制度には金がかかる。敦賀市でも年率3,4%は必ず増加する。

介護をしていて、感じるのは、月並みだが、日常生活での付き合いだ。「明日は我が身」と自らの老いを見定めて、社会とのかかわりを広げておくことも大事とも考えるようになった。血縁関係や職場以外の人と付き合い、何かの際には助け合える「近くの他人」をつくることの大事さだ。日頃の人との触れ合いは、大事なことは言うまでもない。

何かあったときに、病院へ、家族以上に親身になってくれる方の存在は大きい。町内の福祉委員のボランティアで積極的に地域にかかわるのもいい。介護保険ではカバーできない話しが、そこに生まれる。

介護で疲れた方の愚痴を聞くだけでもいい。効率ばかりが優先されがちな社会でお年寄りの温かさは大きな財産だ。誰もがいずれは老いてゆく。困っている人に手を貸せば、巡り巡って自分に返ってくるかもしれない。「情けは人の為ならず」は「一人の老後」時代にこそふさわしい言葉だ。この結論に落ち着くのも変だが、「お一人様の老後」を現実のものとする行政の対応がこれから重要となることは確かだ。
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