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中心市街地がVの字回復したわけ(倉敷市)
Date:2018-11-16(Fri)

中心市街地のVの字回復。

昨日は、JR倉敷駅を中心とする中心市街地活性化を学んだ。駅前のチボリ公園が廃業し、イオンが郊外に進出し、急速に中心市街地の人口や交流人口もが減った。

それを10年ほどでVの字回復。倉敷駅前北側に「三井アウトレットパーク 倉敷(MOP倉敷)」を誘致するところからVの字回復が始まった。その成功例を学んだ。

民間活力と工夫。

その理由は徹底して民間活力とのマッチングだ。それを行政が後押しする。それも点を結びつけ面としての膨らみを持たせている。市長がリーダーシップをとっての結果だ。ここに中心市街地活性化のヒントがある。

三井アウトレットパークとしては11番目となるこの施設。倉敷市は運河や蔵造りの町並みで知られる「美観地区」がある観光地。岡山県観光客動態調査によると2010年は年間350万人が訪れた、中四国地方では有数の観光スポットだ。これをうまく複合化させた。

MOP倉敷は、その玄関口であるJR倉敷駅に直結し、美観地区からも徒歩15分程度で移動が可能な立地。地元住民だけでなく、西日本からはもちろん、首都圏から観光で訪れた人も立ち寄りやすい。年間1500万にも訪れる中心市街地になった。

また、駅前に位置しながら、山陽自動車道の倉敷インターから約3kmと近いのも特徴だ。このため、自動車で90分以内に来られる地域は兵庫県西部から広島県東部、さらには瀬戸大橋を渡った対岸の香川県全域までとかなり広い。この90分圏内の人口はおよそ380万人。四国から山陰地方までが想定の商圏という。7月の豪雨の影響もあったが、ここはさらに交流人口が増えているようだ。

MOP倉敷があるのは、JR倉敷駅北口。美観地区など市中心街が広がる南口とは、駅を挟んで反対側だ。駅に直結したペデストリアンデッキを渡ると、イトーヨーカドー食品館を核店舗とするショッピングセンター「アリオ倉敷」がある。そのなかを抜けると、MOP倉敷だ。徒歩で5分もかからない。

なぜ、こんな駅前の一等地に立地できたのか。それは、1997年に開園し、経営不振のため2009年に閉園したテーマパーク「倉敷チボリ公園」の跡地を活用したからだ。広大な敷地はアリオ倉敷とMOP倉敷、そして倉敷市の防災とも言うべき公園「倉敷みらい公園」の3つに生まれ変わった。防災公園としての機能は東日本大震災前の発想だからすごい。東日本大震災の時にその必要性を理解して、市民が後で市長を評価したとも。

憩いの空間のヒントはこそだてにあり。

また、駅前という立地を考慮し、地元の人に気軽に立ち寄ってもらえるよう、子供向けの遊具や、憩いの空間を造っている。先日、愛知県の各施設に子供向けの場所がここにもつくられていた。

アウトレットモール単体で見ると、やや物足りない印象があるが、観光のついでに寄るのなら楽しめそうなMOP倉敷。

そして若者。

美観地区とセットで回る人も多い。美観地区とは、駅を挟んで徒歩15~20分程度とやや遠い。とはいえ、線路を渡る幹線道路がないため、クルマでの移動は難しいのが現状だ。

ならば、歩きたくなる雰囲気作りが欠かせないが、美観地区のある駅南側は、地方都市の御多分にもれず、空洞化が進んでいる。そこで、中心市街地活性化の店舗を若者世代に託した。

一昨日の夜も散策したが、古い町並みの倉などライトアップして夜もジャズバーや飲食店が明かりを灯し、滞在型の観光戦略をとり、昼は昼でクラフト関係のショップを点在させ、渋滞からある大原美術館等とのマッチングを図り、ゆっくり歩く空間が居心地がいい。

最後に、

敦賀市との最大の違いは人口だが、中心市街地に対する民間活力と若者とのマッチングが行政主導になりがちな中心市街地が、これまで何度か取り組んでも成果があがらなかったとも通じる。敦賀駅西地区はこれを教訓として民間の発想をできるだけ取り入れようとしている。
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