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焦らず、議論を尽くして、まちづくり元年・・・・・・。
Date:2009-01-17(Sat)

昨日の話の続きになるが、インフルエンザが保育園、学校、職場と着実に増えている。それにおたふくも重なるとか。予防接種も急増とか。あの痛い注射。病気の原因を体に入れて抗体をつくることで、感染症から命を守る。なんとも不思議な話だ。一方で、新型インフルエンザの世界的大流行が懸念されている。ひとたび発生すればその広がりを防ぐことはかなり難しい。

・・・・・・長引く不況と回復、あらたなニューデール政策は、・・・・・・

考えてみれば、よく似たメカニズムだ。アメリカが大きなくしゃみをして始まった世界的金融恐慌。ウイルスはあっという間に世界に広がった。ワクチンどころではなさそうだ。 サブプライムにあまり手を出していなかったことで、当初は軽傷と見られた日本経済も、いつの間にかこの寒さ。バブル崩壊後の長い冬の時代に泣いたのはついこの間のこと。今回の事態に対して、日本は世界で最も抗体を持っている国であり得たはずだった。

日銀は昨日、地域経済報告を発表し、全国9地域すべての景気判断を下方修正した。世界的な景気後退と円高、特に、それも、輸出産業に依存してきた地域を中心に景気が急速に落ち込んでいることを示した。自動車産業の東海は最右翼だが、北陸もその影響は大きい。自動車だけに終わらない、円高も拍車をかけている。

幸いというか、敦賀市はそろそろ実感がわいてきたかという感じだ。市内の最大の企業、東洋紡も自動車のエアバック、タイヤの繊維など影響を受けている。報告の生産、雇用・所得環境、個人消費の3項目で全地域が下方修正。地域経済は総崩れの状態となった。それだけにどう、敦賀がどう影響を受けるか、じっくりと見守り、対策が必要だ。行政の出番となる。ワクチン的な角度の違った公共工事も必要だ。

・・・・・・・優先順位の大事さ(地震の教訓)・・・・・・

もうひとつ、話題を飛ばすが、今日で14年目を迎える阪神大震災。三ノ宮を5日後に見たときのショックは今でも忘れることはできない。暗闇のビルが崩壊し、傾いた廃墟は、絶望感というか、空虚感というか、その感覚は体感として残っている。「復興」ができるなど思っていなかった。ただ、そこに発電機による灯りがともっていた。その美しさは、奇妙だった。

そこから「人間の力はすごい」という感慨に変わった。ボランティアの数もすごかったが、神戸の街をよみがえらせた主役は地元の人々だった。私が見た父親を亡くした東灘区役所の職員の献身さと働きはすごかった。私がそのときに体現したのが優先順位という感覚だ。「父親の葬式も大事だが、今生きる住民が大事だ」との言葉は忘れない。まずは電気、水、便所、暖房、眠ると生活圏の確保だ。それも避難所の工夫は毎日、改善へと向かう。優先順位とできるところから始めることの重要さだ。

・・・・・・・敦賀百年の計の始まり・・・・・・・

話をまたまた飛ばすが、昨日、敦賀商工会議所の新年会。 会議所副会頭で敦賀市中心市街地活性化協議会の奥井隆会長のまちづくりに駆ける想いを聞いた。協議会は、7月の国への認定申請をめざし、素案作りを急いでいる。昨日の福井新聞の論説にもあったが、県内でも昨年、福井、越前、大野の3市が国の認定を受け、中心市街地活性化基本計画が始動している。敦賀市は最後尾となる。JR敦賀駅前から敦賀港周辺までの約400ヘクタールを対象にしたもの。

駅舎と駅周辺、そして同協議会の「港周辺部会」が検討している船だまり周辺(蓬莱・相生)の活性化策。どれも敦賀市には大事なプロジェクトだ。関係者の努力に敬意を表したい。

論説が語る。『敦賀は空襲を受け、歴史や文化を感じさせる町並みや建造物がほとんど残っていない。唯一、戦前からの趣が残っているのが市立歴史博物館(旧大和田銀行)前通り。山(や)車(ま)会館があり、中でも象徴的な建物は400年もの歴史を誇る敦賀酒造(旧備前屋)の存在と景観だ。

約2000平方メートルの敷地に大小10棟の土蔵が集積。前面の格子が美しく重厚感あふれる母屋や茶室を備え、西側は船(ふな)溜(だまり)に面している。市教委は年内に伝統的建造物として文化財登録を予定。』唯一ともいっていい敦賀市に残された空間と財産だ。

税金を使うだけに多くの市民を巻き込んだ議論を尽くしてもらいたい。これまでの行政頼みではない、市民パワーを巻き込んだ計画だけに大事に成長させてほしい。行政に金はないが、時間はある。フォーラムやシンポジュームなど、まちづくりのあらゆる手法と議論を尽くしてほしい。

駅前のエネルギー拠点化計画は、市民にはなじみにくいが、船だまりや相生通りの活用は議論ができる。この議論が敦賀市に不足していた。市民の行政がやることと、お任せ行政が強かった。議会もまだ、詳細は聞いていない。議論もまだだ。

観光客誘致の仕掛けも必要だ。駐車場はどうか。高速料金の見直しが論議されているだけに長期的な戦略も大事だ。論説が語る『同協議会ではこの宝を改装し、民活で物販や飲食、演芸会などができる多目的空間に衣替えする構想を描いている。全国的に酒蔵を改装しまちづくりの中核施設として再生している前例は多く、可能性を感じる。』と同感だ。

敦賀酒造は、このプロジェクトの要だ。買い取りの話も出ているが、拙速は避けるべきだ。赤レンガ倉庫、柴田氏庭園との寄付との関連、その後の維持管理など、課題は多い。行政のすべて丸抱えは限界がある。

長くなったが、まちづくりは敦賀市百年の大計だ。優先順位と財政状況、景気との動向など、長期戦略で取り組むことが大事だ。米国のフランクリン・ルーズベルト大統領でニューデール政策が出したのも実は、二期目の4年後のことだ。その成果も十年かかった。奥井副会頭が「これからの公共工事は、雇用と成果を生むことが必要」と語った。その通りだ。「焦らず、議論を尽くして、まちづくり」。まさにまちづくり元年だ。


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