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漆の大鳥居
Date:2019-01-05(Sun)

年末、お伊勢参りをした降り、干し柿を食べる機会があった。外側は白く粉を吹いて、中身はとろりと甘い。もとは渋柿なのに、不思議な食べ物だ。

干し柿は寒風にさらして作る。風は冷たいほどよいらしい。ブラシをかけ表面に細かい傷をつけると、そこから粉を吹く。それがさらに甘くさせるそうだ。
「苦難」が大きいほど豊かな味になるとは、何やら人の一生にも重なる。

敦賀で初詣と言えば氣比神宮。入り口、大鳥居はいつみても味がある。美しい朱塗鳥居は、国の重要文化財(以前は国宝)に指定されており、奈良の春日大社、広島の厳島神社とともに「日本三大鳥居」とも言われるだけのことはある。

30年ぶりの修復工事が終わり、風雨にさらされて劣化した赤い漆を削り取り、何重にも塗り重ねた漆は美しい。

実は、氣比神宮の社殿のほとんどは第二次世界大戦中の空襲で焼失していて、戦後再建されたも。しかし、この大鳥居は空襲を免れたため、寛永年間(1624〜1644年)に造られた時のままとか。風雨に耐えながら漆が美しさと鳥井を守っている。

漆と言えば、輪島で漆芸を学び、敦賀で働きながら活動を続ける青年もいる。敦賀短期大はなくなったが人材が残り、活動を続けてくれるのは嬉しい限りだ。

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【2019/01/06】 | ページトップ↑
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