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敦賀の昭和を語る一枚の写真
Date:2019-01-10(Thr)

敦賀の昭和を語る一枚の写真がある。敦賀市立博物館、当時は大和田銀行の外壁が空襲を避けるために黒く塗られ、屋上に米軍の星条旗。昭和20年頃の写真だ。これほど衝撃的な写真は見たことがない。

屋上に星条旗だが、戦後復興前の敦賀の力強さを感じた。一つの根から生まれた二つの時代をもつ。それが昭和と思う。

二つではありながら、表現はまずいが「臍(へそ)の緒(お)はつながっている」と思う。富国強兵と殖産興業。デモクラシー運動と大衆文化の華。明治、大正はおよそそんなイメージで語りやすいが、昭和という時代の色は敗戦の前と後とで劇的に変わる。といって、切り離そうにもそうはいかない。

人の記憶にも鮮烈さは残る。私の父は金沢の明治30年生まれ、明治38年の日露戦争のちょうちん行列を語り、母は東京で大正3年に生まれ、大正12年の関東大震災の光景を語っていた。

年明けからの新聞やテレビで、平成史とともに再び昭和が論じられている。30年の距離をおき、初めて見えてくるものもある。さらにいえば、その時どきの世相や価値観によって歴史はまた違った見え方をする。いまは輪郭さえおぼろで、ひと言では言い表せない平成時代を、30年のちの人々はどう振り返るだろうか。

今度の新ムゼウムは、敦賀の明治、大正、昭和を語る敦賀港駅舎と税関旅具検査所、大和田回漕部、ロシア義勇艦隊の4棟を復元した外観の建物を整備する。平成の時代を飛び越えてどんな顔を見せるか、語るか。
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