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ガン患者の地域包括ケアと在宅医療
Date:2019-02-24(Sun)

タレントの白血病やガンで、にわかに感心が高まった。わが国ではがんが年間100万人新たに診断され、2人に1人がかかる。がんによる死亡者数は他の病気や原因を上回り第1位で、約3人に1人が亡くなり、年間約35万人に上る。それに伴い、在宅で終末期を迎えるがん患者も多くなってきている。しかし、終末期のがん患者からは、義母もそうだったが病気の話に加えて「生きていても生きがいがない」と何度か、聞かされた。
 
すなわち、高齢者の生きがいは健康と密に関連しており、終末期のがん患者などでは生きがいを感じながら最期を迎える状況が少ないと予想される。
 
きめ細かい治療では、食事が取れない患者には味付けをさまざまに工夫して変えながら、食事の摂取量にナースステーションのスタッフ同士で一喜一憂したものだ。ゆったりとした時間の中で患者を静かにみとった記憶がよみがえる。

食事を全量食べたということが患者にとっても一つの目標のようになりそれが皆の喜びのように感じた時代だった。ところが今の医療現場では、入院患者の早期の在宅復帰を目指し、在院日数短縮のため患者とのコミュニケーションも少なく、ましてや終末期がん患者の生きがいなどにまで、考える余裕もなくなってきている。

これまでの終末期がん患者の生きがい研究によると、家族などが病気と向き合うのを支えていると認識すること、自分なりに病気に向き合わなければいけないことと、家族などのために病気と向き合わなければいけないのが一致したときには、終末期がん患者の最も強い生きがいとなっている、といわれている。

すなわち、患者・家族などが互いに病気と向き合い続け、支え合うことが、それぞれの生きがい感を強め合っている。
市立敦賀病院でも地域包括ケアの医療体制の中で、がん医療も入院治療から在宅医療のニーズが増大して医療の場面は移りつつある。

従って、在宅終末期がん患者が生きがいを保ちながら、終末期を過ごすことができるように、その家族も十分にサポートできる看護師をしっかりと育てていく必要がある。
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