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レジ袋有料化を弾みに・・・・。
Date:2009-02-03(Tue)

アカデミー賞の外国語映画賞候補に「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が選ばれた。映画の原作、北陸の雪の風土や親鸞の教えともいえる本がある。「今朝、立山に雪が来た…今日から、湯灌(ゆかん)、納棺の仕事を始めることにした」。こんな書きだしの青木新門著「納棺夫日記」を読むと暗いというよりも引き込まれる。著者は富山県の人で葬儀社に勤めた。

どこの国にも通じるもの心情だろう。私はアカデミー賞候補を聞いて読み始めたが、本はアカデミー賞発表などが終わり映画の話題が落ち着いても、読みつがれていく一冊と思えるほど深みがある。

作者の出身地、富山の雪の立山を浮かべながら読む、なぜか、私は納得している。その富山の銘酒「立山」は、冷やで美味しいが、本物の立山は、この時期、特に美しい。その富山が全県で昨年四月にレジ袋の有料化に取り組み、全国の自治体に影響し、各自治体が競うように、有料化に踏み切りはじめ、全国での取り組みの空気が様変わりした。

ところで、敦賀市はこの動きよりも早くアンケート調査など地道な活動は始まっていた。その敦賀市の主な大手スーパーやドラッグストアなどで3月2日からスタートするレジ袋の有料化を前に、同市と事業者の協定締結式が先月22日、同市役所で開かれた。県内初の取り組みで、市内8事業者14店舗が参加する。福井、鯖江、越前の3市でも4月1日から実施される。

富山と同様、敦賀も熱くなる人がいて、実践を行った事業者があって、敦賀市行政が後押し、団体の消費者、生協、市も三者協定から、始まった。私も議会で2回ほど、一般質問をした。その熱意に動かされた。

そして、先月22日の市内事業者、敦賀市との協定へと急速に舵を切った。3月2日より、福井県下初のレジ袋の有料化が実現した。関係者の努力は、相当なものだった。冒頭の富山県の影響も大きいが、消費者団体の地道な署名運動やアンケート調査などの積み重ねは大きかった。

これまでもレジ袋の削減が叫ばれ、マイバッグ持参者にはスタンプを押すポイント制度などの対策が実施されてきた。しかし、レジ袋は無料でもらえて、家庭でごみ袋にも使えることなどから、レジ袋の辞退率は三割程度にとどまっていた。一年ほど前には、生協で93%の実績があったが、敦賀市全域でほぼ全店規模でレジ袋の有料化が実施になるとは想像しにくかったほどだ。

福井市、鯖江市、越前市と4月導入もほぼ決まっている。敦賀市のわずか1ヵ月でも、先駆けは、何をおいても喜ばしいことだ。

ところで、あるデータによると、家庭ごみに占める容器包装の割合は容積で約60%。レジ袋は15%ほどにすぎない。したがってレジ袋を減らせば、ごみ問題が解決するわけではなく、レジ袋の有料化をきっかけに、紙袋や包装紙、食品トレーなどの削減に取り組んでいくことが大事になる。

敦賀市のひとり一日平均排出量は、1100グラムを越える。福井県平均約970グラム1割を超える。19年度にたてた敦賀市リサイクル基本計画では、20%削減の平成22年度で940グラム/一人・一日を計画している。

ところが、あと一年で進むかというと疑問が出てくる。燃やすごみ、粗大ごみなどいっこうに減っていない。地球環境問題もあろうが、身近なところでは、税金の問題でもある。ごみ処分に対するコスト増につながる。

清掃センターの負担が増し、ひいては新しい赤崎の最終処分場の埋め立て速度にも影響し、約20億円もかけて造った処分場も、すぐに金山、櫛川、赤崎と続いて、4代目の建設も必要になる。最近の傾向は、処分場建設は建設費用もさることながら地元了解がえられない厳しい環境が予想される。

何よりも大事なのは、ごみに対する市民意識に起因することは明らかだ。燃やすごみでも、新聞紙、コピー紙などの紙類の仕分けができればかなり減る。各ステーションで古紙回収やビンの分別などに取り組む。レジ袋の削減に取り組むことを端緒に、次の段階は、22年度目標につなげること施策ガ、今後、大事になる。何よりも市民の協力が欠かせない。

敦賀のこの時期の山々は、富山の立山ほどとはいえないまでも雪を冠とする野坂も美しい。豊かな自然保全、水保全とあわせて、ごみ問題は、敦賀市行政にとって、市民生活に直結する、今後も続く最重要課題だ。
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