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敦賀ラーメンにみる拠点化計画・・・。
Date:2009-02-26(Thr)

昨日は3月議会初日、議場の傍聴席に席が埋まるのは、市長提案理由を読み上げる時。確かに、市長提案理由には21年度の敦賀市が取り組もうとする概要が述べられている。ここ数年、「エネルギー研究開発拠点化計画」が必ず現れ、連携大學、研究所と、具体化してきた。

この「エネルギー研究開発拠点化計画」は、福井県が、地域と原子力の自立的な連携を目指して、平成17年3月に策定した。この計画は、原子力発電所を単なる発電の「工場」にとどめることなく、さまざまな原子炉が多く集積しているという福井県の特徴を最大限に活かして、福井県を原子力を中心としたエネルギーの総合的な研究開発拠点地域とするためのもの。

発想は素晴らしいが、当初から拠点とはどこか、拠点とは何か、私は議会でも質問をし、疑問を持っていた。特に陽子線がん治療施設が若狭湾エネルギー研究センターから切り離し、福井市誘致を決めた時、知事の拠点化という考えに、疑念をもった。果実を嶺北にとの思いと、拠点化の意味を考え、議会でも質問をした。

拠点とはあくまでも点であり、敦賀市、広くても嶺南地域。原子力発電所が集積する嶺南何地域は、発電所ができ、地元に新たな雇用ができ、財政が潤ったが、それでも人口減少など歯止めがかからない。計画当初、「発電所立地のほかに、発電所に関係する新たな地域振興策のひとつ」と、伺ったことがある。

話をラーメンに変える。敦賀ラーメンの生い立ちもそうだが、札幌にしろ博多、旭川にしろ、おいしい店が出現する。お客が集まる。評判を聞きつけて、同じような店が次々とできる。店が増えていくほどに、生き残りへの競争意識が高まる。切磋琢磨が繰り返されていくことで、全体の味が磨かれていく。ラーメンの拠点として全国に名が轟く。

新産業集積の構図にも通じる。優れた起業家が現れると、刺激されて意欲のある人が続々と集まる。地域に競争と刺激が創意工夫を生み、全体の技術レベルも向上していく。例えば、米カリフォルニアのシリコンバレーだ。地域の文化、芸術の発展の歴史をみてもそうだ。

逆にどれか一つでも欠けると、背景もあるが、核になる店舗がなくなり、人があつまらなくなる。後に続く店が少ない。危機感に乏しい。地域を盛り上げる気概がない。創意工夫の跡がみえない。敦賀ラーメンとは言わないが、栄えた産業も衰退する。どの産業にも共通する点だ。

「一芸は道に通じる」という言葉がある。ラーメンも新産業もエネルギー研究も同じとは言わないが、物事の道理につながると思う。

敦賀市のエネルギー研究開発拠点化計画もようやく、その姿が見えてきた。場所としては、敦賀駅西が最有力候補だ。研究所は白木と駅西、大学は駅西と。駅西の区画整理計画が着々と進む。ただ、拠点化に関する私の結論はまだ見えていない。

かつて、敦賀市は、学園構想地域として木崎の敦賀短大、看護学校、そして大学構想と大きく夢を見た時期もあった。今は、パチンコ店もでき、程遠い地域になった。長谷の若狭湾エネ研も医療分野への施設拡大発展もかつての垣花理事長は語っていたが。将来構想が描けていない。

敦賀市の拠点化事業、市長も変わり、そのとき、そのときで、物事を考えている。これから数年間で敦賀市に、エネルギー拠点化で、百億近い金額が投入される。その素晴らしさと、これまでの教訓、もう戻れないことでもあるが、長い目で、拠点化をしっかりと展望することは大事だ。

茨城県の東海村は、国の原子力研究という背景があり、半世紀にわたって、金が投入され、拠点化のなかで、長い年月をかけて、醸成するかのように村が発展してきた。福井大学の敦賀進出も、高度の研究所の敦賀進出も画期的なことだ。これを息長く、敦賀で発展させるか、核をしっかりとし、どう敦賀市で根付かせるか、これからの大きな課題だ。これまでの教訓をしっかりと生かしたい。
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