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社会保障費の伸び
Date:2009-03-13(Fri)

昨日は、議会の各常任委員会。市民温泉リラポートの指定管理者が運営が移ったことによる特別会計の廃止や国民健康保険税の適正化を図る条例などが審査された。敦賀市の財政で、市税が減る中で、着実に伸びるものがある。社会保障費だ。

話を国レベルの年金問題に転ずると、市の徴収業務が国の社会保険庁に移って敦賀市でも徴収率が落ちている年金問題。先般、公的年金の将来試算結果を厚生労働省が発表した。現役世代の収入に比べた厚生年金の給付水準は基本ケースで2038年度以降50.1%となった。政府が04年に約束した「給付水準の五割確保」を辛うじてクリアしたものの、その試算方法には疑問点が多い、と新聞各紙が取り上げた。

年金試算の基礎資料となっている人口減少を推測する国立社会保障・人口問題研究所によると、高齢者世帯の平均所得(209万円)の7割が年金所得だ。高齢者にとって年金は貴重な収入源となっており、年金制度の安定は老後の安心に欠かせない。

ただ、年金の長期見通し2.5%、運用利回り4.1%という厚労省の想定が、あまりに楽観的すぎる。「百年に一度」といわれる深刻な不況と今後の人口減少、未納状況から、いずれ破たんとの声も多い。年金制度のあり方は、国民の生活を左右する。帳尻を合わせるようなやり方で国民を安心させるのではなく、できるだけ現状の経済状況を反映させて試算すべきだった。その方が国民の理解や信頼を得られるはずである。現実離れした試算は、年金制度に対する不安を逆に募らせかねない。

一方、国民健康保険、介護保険は、市町村に徴収、管理、給付がまかされている。不足する税は一般会計からの繰入だ。敦賀市でも4億6千万円と一般会計の約2%を占める。高齢者に関する介護保険、国民健康保険など高齢化の進展とともに伸びる。その中で、国民健康保険の財政は、年々厳しい状況にある。少子高齢社会が進展するなか、負担と給付のバランスがくずれ、医療保険制度そのものが危機的な状況にあるともいえる。

国の基本方針で、医療制度改革大綱において、「都道府県単位を軸とする保険者の再編・統合を進め、医療保険制度の一元化を目指す」ともある。しかし、この一元化を実現するためには、大変な時間と労力がかかることは確かだ。まず国保については、目前の危機を乗り切るために、都道府県単位を軸とした国保の再編・統合を視野に入れざるを得ない。福井県内の各市町とも赤字運営で、それぞれの相当な重荷となっている。県レベルの統合も、それぞれの現状を考えれば早急な国の制度変更も必要だ。

不況による低所得者の増加や企業の倒産・リストラによる被用者保険からの流入者の増加により、財政基盤が圧迫されるなど、非常に厳しい。一般会計からの繰り入れも、考えようによっては、国民健康保険以外の社会保険加入者は、税金の2重払いでもある。

また、敦賀市の保険税収納率は87%前後、きちんと納める後期高齢者が切り離されたため、82%になるだろうとの予測もあり、公平の原則からも問題になっている。現行制度の枠組の中で、制度運営の健全化のために、保険税の適正化は当然だが、医療費の適正化や保険税収納対策の強化等の一層の自助努力が必要だ。ただ、市レベルでは対応できない段階に来ているともいえる。

冒頭にあげたように、敦賀市議会に国民健康保険税の適正化を目的とする条例改正が提案されている。低所得者には減税ともなるが全体的には値上げでもある。今後の継続維持を考えるとやむ得ない措置でもある。介護保険とも連動するだけに、着実に今後は、3年毎の見直しが必要とされる。

いずれにしても社会保障費の伸びは、敦賀市でも最大の課題だ。団塊の世代の60歳前後の人口が一番多い中で、財政に占める割合は年率5%程度から、システムが変わらない以上、私はそれ以上の伸びで推移すると考えられる。施設が多い敦賀市は、この維持費だけでも相当かかる。

いくら敦賀3,4号の固定資産税があるからといって、社会保障費の福祉は市政の基本中の基本だ。その中で、施設の多い敦賀市は、市役所をはじめ運動公園など維持費も相当かかる。昨日の話題に上がったが、市民温泉リラポートは、保守維持費が毎年指定管理費用も含め1億円、市民にとって大きな負担だ。

新たな施設建設は慎重にあるべきだ。必要なものは必要とする市長の考えも理解できるが、敦賀駅舎改築費用が8億円ともいわれる補正予算が、6月か、9月議会に上程される予定だ。せめて補助金であればいいものが、全額負担の上、待合室とトイレをJR西日本から敦賀市の所有の施設して、今後、維持費と管理費を払う必要があるというもの。税収減少、人口減少、施設維持費増大、社会保障費増大の中で、どうあるべきか、民間にできるものは民間に任せる、そんな時代ではないか。あせることなく、慎重にものごとを考える、そんな時代だ。
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