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「点」から線へ、線から面へ・・・・。
Date:2009-03-14(Sat)

いつだったか、東京から夜行急行「銀河」に乗り込んで、真四角な座席で「点と線」を読んだ。松本清張の代表作だ。列車が間断なく行き交う東京駅で、停車中の寝台特急「あさかぜ」が別のホームから四分間だけ見える。それを利用したトリックがカギとなる推理小説。卒業式は、希望に満ちた門出の点でもある。駅と線路、言葉を変えれば、「点と線」の夜行列車の引退は寂しい。東京と九州を結ぶ「富士」「はやぶさ」が昨日で廃止された。四国までの平成生まれのサンライズ瀬戸などはあるが、昭和の香り濃いブルートレインは北へ向かう四本が残るだけだ。

夜行列車を舞台とする小説も旅の楽しみだった。レールから伝わる規則的な揺れと、窓の外を流れる街の灯、そして、小説と。夜行列車の旅は、点から線へ、夢は面へと、たっぷり時間を費やす、ぜいたくさが好きでもあった。

昨日は市内各中学校の卒業式。私も役目柄、松陵中学校の卒業式に参加。卒業生は204名、1時間40分の寒い体育館だが、式が進むにつれ、涙を浮かべる卒業生もある。つきなみとは言われない、それぞれの人生の点としての光景だ。タイムスリップするかのように、昔の自分と重ねていた。人生の流れは点から線となる。

卒業証書は不思議な存在だ。卒業証書も捨ててはないはずだけど所在不明。小学校も中学校も卒業証書はどこいったやら。四国を離れ、敦賀、東京、敦賀と拠点を変えるごとに所在が不明にとなる。点が点で終わっている。

時節柄というか、時代というか、卒業証書を「人質」に、滞納している授業料の支払いを迫る高校が全国で続出している。一度渡した証書を回収したり、学校の印鑑がないものを渡したり。何か、不況が点から面へと広げている。

山梨県など、経済的な理由で、支払い能力があるのに滞納している保護者だ。幸い、敦賀市内、高校生は聞きていなが、一方、保育料や給食費の未払いは増えている。点としての問題だったが、いまや面的な広がりを見せている。

額は忘れたが、市内の保育料滞納も多い。給食費の未納も増えている。意図的に払わないケースもあり、モラルの低下が嘆かわしい。各小中学校で処理していたが、もう限界に近い。県外では、給食費の滞納防止策として「連帯保証人」を義務付けるなど、全国的にも事態が深刻にもなっている。まさに面的な広がりだ。

急激な景気悪化で面的に滞納はますます増えそうだ。本当に困窮している家庭には減免措置があり、行政が温かい手を差し伸べることも必要だ。悪さの点と線、そして面も多い。

小中高の卒業式は点だが、点の連続が線。列車の旅は、駅の点と目的地までの線の連続。ところが、最近の旅は、単なる点から点への移動になるばかり。早さなら飛行機。安さならバス。新幹線もある。合理化やコスト削減を限りなく求める社会構造。点から線へとそして夢の面と「はやぶさ」「富士」の老兵は去り、役割は終えた、夜行列車の線は終わった。

敦賀市の発展は、市役所の移動による点が面に発展してきた。ただ、施設の発展は点で終わっていることが多い。敦賀短大、若狭エネ研と発展性に乏しかった。
看護学校は市立敦賀病院など市内の医療に線として結びついたが、今後のあり方は、点から線と、発展させる工夫が必要だ。

連携大学、研究所、訓練サンターなど原子力を中心とする点を線に、そして面に広げていく工夫も必要だろう。各組織縦割り、国、県、市の行政の連携も点で終わらないように祈るだけだ。「テンでだめだ」「テンでバラバラ」と点だけでは、否定的な言葉が多い
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