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新しい病院の体制に期待したい。
Date:2009-03-31(Tue)

森田健作の千葉知事選挙の裏に隠れていたが、注目すべき銚子市長リコール(解職請求)が半数を占めリコールが決まった。地元の古い友人に聞いたが、当日は、ほぼリコールで決まっていたようだ。市立総合病院を休止したことに対し、病院存続を求めた住民運動は、かなりの盛り上がりを見せたとか。地域の医療環境は、敦賀市と同じように開業医が少なく市民病院の役割が大きかったようだ。

休止を決めた銚子市立総合病院は、ベッド数393床、16診療科を備えた地域の中核病院で、市立敦賀病院とほぼ同規模。39人いた常勤医師は、07年に17人と激減。医業収益も同年度末にマイナス12億円を計上し、08年9月に休止。話を伺うと、病院側、市民側にも問題があったようだ。経営が難しくなったとき、「市民病院を何とかしよう」との声も少なかったとか。結果論だが、なくなると決まるまで、税金を使った病院との意識が市民にも薄かったようだ。

全国の935公立病院のうち、72%が07年度決算で赤字経営に陥っている。一方で、国が打ち出した07年12月の公立病院改革ガイドライン(総務省策定)の要求は厳しい。病院経営の効率化と3年以内の黒字化、再編統合の検討などを自治体に要請し、改革プランを今年3月末までにつくる取り組みを求めた。

市立敦賀病院もあり方検討委員会の答申を受け、ガイドラインに沿った中期経営計画をまとめた。交付金と補助金など一般会計の繰り出しがなければ難しい存在でもある。救急医療、産科、小児科など不採算部門を担うだけに、存在意義は大きい。4月から医師42名となるなど地道に回復している。

私が注目している方がいる。香川県の市立病院は院長として赴任し、直後に自治省から病院廃止勧告を受けるほどだったが、わずか2年で黒字に導いた方、現在、徳島県病院局病院事業管理者の塩谷泰一さん。病院再建請負人とも言われている。ある講演で「住民が納得する胸を張れる赤字なら構わない」と逆説的なことを語っている。

言わんとすることは、経営も大事だが、奉仕者としての公務員の心意気、職員のモチベーション維持、市民の「わが市民病院」もいう意識も大事だということだ。

嶺北の大病院は、医療設備も医師もそろっている。ところが、最近、経営を考えるのか、入院期間が長くなり、ある程度の措置が終わると、退院を勧めることが多い。市立敦賀病院は、その受け皿になることも多い。

銚子の病院は極端だが、それだけ経営環境は厳しい。国のガイドラインも厳しい。市立敦賀病院は、地域性の強い病院だけに、限度ある一般会計の繰り出し、職員のモチベーションの確保、市民の「わが市民病院」という意識も必要だ。新しい病院院長 米島學氏を迎え、医師確保の観点から、臨床研修センターを設置した。着実に地道な病院に期待したい。
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