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ハコモノつくりも大事だが、人つくりと持続性も大事だ・・・・・。
Date:2009-04-15(Wed)

・・・・・地域はそれぞれに面白い・・・・・

本にするとしたらぜひ取り上げたいテーマがある。それは方言だ。父は金沢、母は東京、育ちは四国の香川、大学は神戸、就職先は敦賀。ここまで書いても私の方言の基軸があるのか、自分でもわかっていない。それだけに会話なかで、理解がちがったり、勘違いしたり、そんな体験は振り返ると面白い。敦賀の「ボー」、「ビー」「けなるい」などなど、会話の中で理解が進んだといってよい。

ところが、義理の両親の介護で四国に行くと昔の懐かしい方言を聞くことができる。それも数十年ぶりに体感すると、これは感動となる。

冒頭の志を打ち砕かれたという、一冊の本を発見した。発見したという感覚だ。色々な言葉がこんな風に言われているのだと思うと面白い。

「出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言」
       著者: 篠崎晃一+出版社: 毎日新聞社

中でも面白かったのは関西人の証。マクドナルドのことをマクド、捨てることをホカス、大学生~年生を大学~回生というのも関西の伝統的な言い方とか。これは納得だ。

・・・・共通化する中で地域の特徴がある。・・・・・・

ここまで、書き進めたのも、人やモノ、カネが県境を越え、国境を越えて飛び交う、そんな時代に求められる地域社会の望ましい姿とはどんなものなのか。よく自問自答することがある。特に、地方都市は、財政難と人口減少に悩んでいる。敦賀市は原子力発電所があるからという、違った見方をされる方も多いが、優位な財政力をどう生かすか、大事なことを忘れていないか、教訓を大事にしながら、取り組むべきではないか、そんなことを考えている。

経済性に軸足を置きがちだったこれまでの価値観を改め、長い間にはぐくんできた伝統や文化をまちづくり、その根っこには、人と人との確かな結び付きなど重要な視点も忘れてはいけない。土地ごとに違う自然に合わせ培われてきた伝統や文化を地域の活性化につなげる。その仕掛けをつくり出すのが自治体の役割ではないか、そんなことを自問自答している。

・・・・平均年齢70歳を越える瀬戸内の島々での活性化は・・・・・

先日、故郷の古い友人があるシンポジュームをビデオで見せてくれた。瀬戸内海の島、産業廃棄物の島で有名になった豊島のとなり、ごみを焼く直島。ここがいま、地下美術館で地域活性化を図っている。

地域の芸術活動の在り方を考えるシンポジウムで、地元の直島町の町総合福祉センターで開かれたもの。建築家の安藤忠雄氏らパネリストとして語る。

直島の地中美術館の設計者としても知られる安藤氏は、「直島のアートが地域に根付くには時間がかかるが、活動し続けることが肝心」ときっぱり。芸術に対しては「社会の矛盾を純粋に表現していれば、人の心を打つだろう」と持論を展開。最後に、安藤氏は「ハコづくりだけでなく人づくりも行わなければならない。いいキュレーター(学芸員)、いい参加者をつくらないと美術館は成り立たない」と述べ、約二時間のシンポジウムを締めくくっている。

直島は、かつて栄えた精錬所を、豊島のごみ焼却で、域の雇用の活路を求め、芸術で観光客誘致を図る。ごみの島、産業廃棄物を見事に逆手に取った施策だ。財源は国、県と、その導入も上手い。敦賀市と共通することも多い。

瀬戸内海のどの島々も平均年齢60歳、70歳、最大の収入が年金といった、将来の地方を先取りするかのような地域で、一つの生き残り策、活性化を図っている。それも若者が取り組む様子は小さいがきらりと光るヒントを教えてくれる。観光客誘致、旅行社との折衝と苦労も多いとか。

・・・・・・ハコモノつくりも大事だが、人つくりと持続性も大事だ・・・・・

安藤氏が最後に語る「続けること」「ハコモノづくりと人づくり」という言葉は参考になる。エネルギー拠点化はハコモノつくりに加え、人つくりでもある。東の東海村、西の敦賀といっても、歴史も文化も違う。原子力を行うにしても時代は違う。これまでの教訓を生かしながら焦らずに、欲張らずに、息の長い取り組みや仕組みが大事になる。
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