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危機管理の重要性
Date:2009-04-28(Tue)

早朝からメキシコで発生した豚インフルエンザでもちきりだ。今日現在、メキシコで149人の死亡が確認され、1400人以上の感染が疑われている。状況は刻一刻と変わっていて予断を許さない。危機管理の重要さは国も自治体も同じだ。

今回のウイルスにはタミフルが効くとも聞く。こうした知識も身に付けたうえで、過度の不安に陥ることなく「冷静に」そして「注意深く」推移を見守ることと、危機管理では小中学校や保育園などの体制、病院の体制もシュミレーションしておくことも大事だ。

世界同時不況のキーワードに金融システムばかりが、盛んに議論されている。注意深く見ると教訓も多い。中でもトヨタ自動車の発信は大きかった。相対することでもないが、米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)の繁栄と衰退、破たんの背景と密接に関係していると思っている。

敦賀1号機は米国のゼネラルエレクトリック(GE)製だが、その中の重要な部門にGM製のエンジンが使われている。30年前、担当になって、英語のマニアルを細かく読むと優れたが随所にあった。大陸横断鉄道に使われ、多少のオーバロードに耐えるタフなエンジン設計に加え、オイル漏れから生じる火災などの命取りにならないように、内部を負圧にする設計など、日本にはない優れた設計がなされていた。まさに危機管理だ。

20年前、全米自動車労組(UAW)の役員と話す機会をもった時に、自動車産業の労働者の待遇を自慢していた。まさに長年の労使交渉の成果でもあり、中でもGMはまさに福祉国家と呼べるような顔があった。従業員の健康保険や年金に加え、退職した家族の治療費の面倒までみていた。これが現在も続き、14万人の従業員で100万人を超える退職者の面倒をみていたから驚きだ。

GMの社会保障とも言うべき制度は、長年の製品の優れた設計と競争力を支えたが、労務費の肥大化は、昨今の衰退と破たんにつながった、との見方が強い。トヨタ自動車労組は、この労務費肥大化については自らも常に気を使い、常に適正を求めてきた。

日本では、その社会保障費の医療・年金・介護といった安全網を、国や自治体が担い、長い年月をかけ、皆保険制度をつくりあげてきた。遠まわしな言い方をしているが、自治体の国民健康保険や介護保険の財政は、毎年のように上昇している。その管理・運営は国の責任とも言えないわけでもないが、仕組み上は、自治体の経営そのものにも影響し、住民の暮らしにも影響する。直接的には、市立敦賀病院の医療にも影響する。

敦賀市は、JR敦賀駅舎だ、エネルギー拠点化だ、中心市街地活性化だと、将来の投資分野に一生懸命になりがちだが、いくら自治体の財政が豊かだと言っても自治体の本来の役割と足元を忘れては、本末転倒でもある。不況下の財政運営と危機管理は、今後も継続する必要がある。引いては、豚インフルエンザの対応に通じる。足元を固めての投資だ。優先順位とバランスが何よりも重要な時期だ。
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