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自転車の増加と安全・・・・。
Date;2009-07-10(Fri)

7月6日(月)放送のクローズアップ現代で「涙と汗のゴール」~自転車“わが人生”~と題して、今庄、湖北、熊川宿、三方、美浜、西浦、敦賀市内、東郷を舞台とするグランフォンド福井が紹介された。2000人参加で50キロから210キロのコースが用意された。企画から運営まですべて民間だ。行政は、施設を貸すくらいでほとんどタッチしていない。

私は、今年、ボランティアとして参加し、熊川宿の休憩所で事故に遭遇。小浜病院まで救急車で同行した。趣味の世界とはいえ、危険を伴うスポーツでもある。敦賀市も専門店が進出して以来、着実に増えている。

番組の内容は、自転車ブームを背景とする人間ドラマ。「自転車」に乗ることに生き甲斐を見出した人生を送る人たち。年齢も性別も違う様々な人たち、60代の年金暮らしの人、自動車工場で"派遣切り"にあい、仕事を探している30代の男性、障がいがある息子と一緒に参加した40代の夫婦、などに光を当てた。番組構成上、敦賀や今庄の紹介はほとんどないが、風景を見ればどこかがわかる。珍しい紹介のされ方だ。

話を変えるが、母親が自転車の前後のかごに2人の幼児を乗せ、懸命にペダルをこぐ、本来は違反行為だった自転車の3人乗りが条件付きで解禁された。保護者の要望と少子社会での育児支援に配慮した方針転換でもある。安全面を危ぶむ声は根強い。さまざまな課題を抱えながらの不安定な発進と言える。

新型車の価格は5万~15万円と高価。市内の自転車屋も需要が見込めないと入荷を見合わせる店が多い。ところで、交通事故の減少のなかで、自転車の事故は減少率が少ない。

データを調べると、県内の平成9年から18年までの10年間の年間平均交通事故死傷者数は約6400人で、このうち自転車事故による死傷者数は約679人である。約1割を占める。

道路は自動車優先である。国交省によると、全国の道路120万キロのうち、自転車が走行できる道路は7万9000キロ。自転車と歩行者が分離されている走行空間は2800キロ、約3%にすぎない。高校生、中学生の自転車通学は許可されているものの、私のみる限りヘルメット着用する生徒は少ない。

ここ10年、歩道で発生した自転車と歩行者の接触事故は4.8倍に増えた。交通規則で、自転車通行は「車道が原則」「歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行」とされる。こうしたルールをわきまえない自転車側の行為が事故の一因でもある。歩道と自転車道を分離しない限り、事故抑止は難しい。

国交省などは、敦賀市をはじめ全国98カ所をモデル地区に指定し、歩行者や自動車から分離された自転車の走行空間整備に乗り出した。気比神宮から松原へ、旧8号線から中央橋と敦賀高校へ、平和堂から市役所通りと、比較的、工事しやすい場所だ。歩道も平和堂からJA前が厳しい程度で、自転車運行も比較的事故が少ないエリヤではないか。国交省の自転車道は、実績つくりと予算がつく。本来は敦賀市の要望でもない。トップダウン的な計画でもある。

自転車は環境負荷の少ない交通手段としても評価されている。欧州のように自転車と歩行者に優しい交通体系や、まちづくりとしては、歓迎だが、本来行うべき、箇所の通学路を中心とする分離にぜひ心を配ってほしい。たとえば、旧木崎通りは、新木崎通り開通により、県道から市道になり通学路から外された。ところが、現実は、敦賀高、気比高、粟野中など通学路と変わらない交通量。自転車道どころか、歩道もおぼつかない。

建築関係の予算は景気対策として増額はされたものの、中心市街地が優先され、本来、必要な補修予算が財政の逼迫で削減されてきた分野でもある。道路など社会資本が整ってきた敦賀市、下水道と同様、メンテナンス費用は今後、増大する。自転車社会も、これまで軽視されがちだったが、増大に伴い、安全性の観点で見直しも必要になる。
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