FC2ブログ
困った時には「お互いさま」・・・。(処分場問題)
Date:2009-08-06(Thr)

梅雨明けが発表された。今年はしとしと降るのではなく、強い雨が限られた地域に降ることが多かった。どうも梅雨明けという気分にはなれない。不安定な天候が続きそうだ。夕立は、困った時には「お互いさま」というわけで、子供の頃、何度か傘を貸してくれたり、家で待機もさせてくれたこともあった。雨宿りのための軒先の貸し借りも日常の光景だった。まさに、「お互いさま」だ。

ところで、樫曲の民間廃棄物最終処分場の問題で、敦賀市が、4日、県、市と処分場の抜本対策工事費の負担割合に納得していない搬入団体との三者協議に県も参加するよう要請したが、拒否された問題について、市はテーブルに着き、環境省をオブザーバーに、県に今後も参加を求める。現時点で、妥当な判断であり、福井県の姿勢に疑問を感じることは言うまでもない。

搬入団体の「福井県と敦賀市の負担割合が不透明で一方的だ」と言い分に、私が「一理」あると語ったことに「説明不足だ」と指摘を受けたのでもう少し説明を加えると、「一理」の解釈は、辞書で「一つの道理。一応の理屈」とある。搬入団体の言う「不透明」「一方的」に関して一応の理屈であると述べただけだ。したがって、搬入団体が約14億円を支払うことは、当然とも考える。

廃棄物処理法(廃掃法)が述べる排出者責任からすると、一般廃棄物の費用負担である三十数億円は本来、全額、搬入団体で支払うべきものである。ただ、福井県が、本問題に関する責任で十数億円を支払い、残りの約21億円は敦賀市が肩代わりしているに過ぎない。それでも民法上、敦賀市にあるというだけで三分の一を担い、搬入団体は三分の二の約14億円と支払うことを環境省の指導で決めたものだ。よって、現在、工事費用の搬入団体負担分の約14億円は敦賀市が肩代わりしているに過ぎない。

搬入団体の決め方が「一方的だ、不透明だ」を強調するなら、全額あるいは約21億円を支払ってもらうことになる。付加えるならば、各搬入団体が自らの地域で処理・処分しようとすると2倍から3倍、おそらくそれ以上の費用がかかっていただろう。

これらの経緯からも、福井県の「市と連絡協が話し合うのが筋」とする見解は、あまりにも無責任であり、樫曲の処分場の許可権者であり、県の責任の大きさを考えれば、同じテーブルに着く必然性があり、説明責任を果たすべき義務がある。

いずれにしても、廃掃法上、「排出責任者」は明記されているが、支払義務的なことが書かれていない。話し合いのテーブルで粘り強く行うことが、いまできる最善の策だ(最後は、裁判ということかもしれない)。同じ自治体ならその苦しみは理解できるはず、敦賀市も各搬入団体の財政事情も理解できることから期限などについては言及していない。それだけに話し合いが大事な解決策だということだ。

敦賀市議会は、環境省と福井県に協力・支援要請を意見書で提出している。これを議会は、全会一致で決めている。ある意味では、理事者側の措置を支持し、協力しようというのが現在のポジションだ。また、公明党と市長の働きにより、環境省も大臣自ら、解決に向かって動き出したばかりだ。

市は今後も環境省に相談するなどして、引き続き県に参加を要請する方針は当然でもあり、敦賀市の市民の血税でもある市税回収という観点から、市の「県へ要請は続けるものの、環境省のオブザーバー参加による協議開始も1つの選択肢」とする見解もやも得ないと考え、とにもかくにも前に進めることが大事だ。

工事が進み、汚染水の水質処理や管理が適切に行われる現状から考えると、市税の資金回収は、しんどいが粘り強く訴え、回収することが第一義だ。市の理事者を支持し、議会も一体となって、このことを支持することが大事だ。ごみ問題は、どこの自治体の費用負担がかかるだけに頭が痛い問題だ。「お互い様」という気持で話合いをすることは大事なことだ。

この処分場問題は、敦賀市民に多大なつけと不安を残し、業者の刑事責任はわずかな罰金刑だけで、多くの謎が残ったまま、時効とか、キンキ社の倒産で、現実の資金回収は困不可能に近い。過去に入手した資料によると、キンキ社は1998年11月の決算で売り上げが約40億円と、県内業者ではトップであった。

搬入停止までに巨額の利益を上げたとみられるが、その実態の解明は、今となっては困難だろう。背後に深い闇を抱え込んだ処分場問題は、誰も責任を取らないまま、巨額の公費を飲み込んでいる。敦賀市は、現実的に市税回収が、何よりも大事であり、環境対策工事と汚染水の適切な処理、管理が大事だ。それほどの大きな問題だったという検証は、風化を避ける意味でも何かに残しておきたい。
スポンサーサイト



【2009/08/06】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |