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ワンフレーズ・ポリティックス
Date:2009-08ー16(Sun)

悲しい訃報に驚いている。敦賀短期大学の職員、長谷川さん。松原海水浴場に近い海岸の沖合約100m付近で、姿が見えなくなり、昨日、午後3時過ぎになって見つかり、死亡が確認されたという。短大の苦しい経営状況の中、細い体を懸命に、身を粉にして働いている姿を思い出す。ご家族をよく知っているだけに心が痛む。水難事故の怖さだ。ご冥福をお祈り申し上げる。

昨日は、同じころ、民主党の岡田幹事長を招いての敦賀駅前の街頭演説に気を使っていた。岡田幹事長の言葉は、終戦記念日だけに当時の首相の戦争責任を語っていた。当時の政府が、国民を戦争に導いた責任は大きい。まさに政治の責任だ。郵政選挙の評価はこれからだが、その延長線上に現在があると言ってもいい。格差もその結果か。選挙は怖い。

「一億総玉砕」とまで当時の指導者は語った。開戦当時は、「王道楽土の建設」「鬼畜米英」「大東亜共栄圏の建設」と、戦後、父や母が口癖のように語っていた。わかりやすいことば。合い言葉は、勇ましい漢語標語だ。小泉元首相の「官から民へ」の合言葉もわかりやすい。意味薄弱な言葉でも圧縮してぽんと投げ出されれば、時代が合えば、分かったような気になる。この怖さだ。

政治家の言葉は「わかりやすさ」とよくいわれる。「ワンフレーズ・ポリティックス」が前回の象徴でもあった。郵政選挙も国民は酔った。そのときの民主党の党首が岡田。あまりにも多いマニフェストで闘ったが、わかりやすい言葉にはかなわなかった。

対極にある「分からない」は、どっちつかず、愚鈍の印象でもある。岡田幹事長はよく愚直と言われる。接してみてよく理解ができたことがあった。昨年の11月、車で同行した折、演説内容とスケジュール変更を告げると「聞いていない」といきなり怒りだした。顛末は避けるが、党三役は遊説で来て、現場の人間を起こることはまずない。それだけ真面目に演説を考えている。演説内容を項目だけだが、時間に合わせて克明にメモっている。その通り、演説する。

先の大戦も、ある意味ではわかりやすい言葉で、国民は騙された。疑問をもって、分かったような顔をして、答えると、どこかでしっぺ返しが来る。ほんとうによくわかるまで、後悔しないため選択、そのための材料提供も大事だ。

火の玉となって戦ったものの結果は負け。戦況はひた隠しにされ、国民が敗戦を知ったのは終戦当日の8月15日。これほど国民を愚弄する話もないが、あれから既に60年余り、「分かりやすさ」がもてはやされているが、その怖さを考えていた。単純に言い募り、これがまた胸にストンと落ちた、この怖さはなんだろうか。政治の責任の重さと合わせて考えている。

終戦記念日と重なるのか、複雑な日だった。
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