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「浪の間や小貝にまじる 萩の塵」・・・敦賀学の提唱
Date:2009-10-05(Mon)

秋晴れの爽やかな日曜日。朝は福井市でお葬式。昼は、西浦の立石まで自転車を走らせ、久しぶりに立石灯台へ。夜は町内の会議と・・。高速道路も休日千円のせいか車が多い。立石には天気がいいのか、釣り客が多く、灯台にはなぜか若いカップルが数組と。立石の堤防の車のナンバーをみると、名古屋、岐阜、神戸、滋賀、遠くは所沢と多彩だ。意外な観光スポットだ。書き出しを探している。

気になっていたのが、松尾芭蕉の「おくの細道」にゆかりのある全国の自治体などが集う「『奥の細道』敦賀サミット」。一昨日から二日間の開催、なんとか参加したかったが、スケジュールが合わなかった。西浦の色浜の本隆寺でも、サミット開催を記念して「浪の間や小貝にまじる 萩の塵」の句碑がの除幕があったばかりを見るの不思議な感覚だ。

敦賀は、芭蕉が旅の終わり近く、「つえおきの地」として知られている。敦賀も色浜や西福寺、気比神宮や市内の宿などゆかりの地にこと欠かない。しかし、昨日も夕方、博物館とみなとつるが山車館を訪れ聞いたが、JR直流化後、増えた観光客も現在では2,3割減少しているとのこと。それでも訪れる観光客の大半が60歳を超えた年代とか。これからも高齢化で増える年代だ。

ところで、地名に「学」を付けただけで、見方が変わる。「地域学」と呼ばれる研究活動がこの数年、全国でブームとなっている。まだ「敦賀学」というのは耳にするが、まだ十分に立ち上がっていない。土地の歴史や文化、自然の移り変わり、産業や行政の今、人々の気質…。さまざまな切り口で掘り下げて、魅力や可能性を再発見する。そう定義づけることができようか。

地域の活力が湿りがちだからこそ、足元を見つめ直し、誇りを持ちたい。観光などまちおこしにもつなげたい。そんな思いも背景にあろう。有名なところでは「東北学」「尾道学」が本格始動している。「東北学」は山形市と周辺大学の活躍は大きい。10年以上、風土に根ざした研究を重ねて季刊誌も出している。

地域学の担い手として目立つのが大学との関わりだ。少子化で「冬の時代」を迎えただけに、地域密着の活動にも積極的なのだろう。敦賀も敦賀短大の日本史学科があったことで、敦賀の歴史に一部に光が当たっている。大学が自治体などとタイアップするケースは、地域ごとに活発化しつつある。ただそれぞれの動きはまだ小さい。大きな発信力を持つには「連携」がキーワードとなろう。その意味での「芭蕉サミット」は大きな意味をもつ。

さまざまな視点がぶつかり合うことで地域づくりのヒントが生まれるかもしれない。幸い敦賀は古代、中世、江戸、明治と材料に事欠かない。交流の結節点、港町には歴史が多い。芭蕉も奥が深い。当然、何事も一過性の取り組みに終わらせず、息長く続ける気構えも必要だが・・・。
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