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12年連続自殺者3万人越の異常が、日常化する異常さ・・・。
Date:2010-01-29(Fri)

1月も29日になりようやく新年会も終わりに近づいた。昨日は敦賀市職労働組合の旗開き。1千人近い組合員を有する市内でも1,2を争う規模の組合員数だ。プラザ萬像大ホールのテーブルが並ぶ。看護師さんや保育士さんなど女性が多い300人を超える会食だ。クイズ、くじ引きと進む企画は、毎年変わらないが、微笑ましい。

ところで、大変恐縮だが、同じ数でも途方もない人数がある。年間3万人を超え、しかも12年連続となった自殺者の数。現状は深刻だ。警察庁のまとめでは、昨年の自殺者は暫定値で3万2753人。福井県で211名。小浜市が毎年、ごっそり消滅している計算になる。福井新聞を読んで看過できない負の社会現象だ。異常としか言えない現状。敦賀市の数は把握できないが、毎年バラつきはあるものの、それなりの数とも聞く。具体的に家族を話を聞けば聞くほど問題の深刻さは、もはや社会現象でもある。

2006年には自殺対策基本法が施行されたが、一向に減らない。高止まり現象。遺族の気持ちや生活、学校や社会の喪失感や停滞をかんがみると、心が痛む。過去5番目の多さとなった。

まず、不況だ。お金が、人の命さえ左右する社会が悲しい。さらに病気や家庭問題、会社や学校での悩み、いじめ。自殺した人の数ほど、原因はあろう。私が把握するだけでも不況も深いが、高齢者の一人暮らしや病気など、この問題の根深さがある。ご家族やご遺族のその後の心労は、計り知れない。

どう対処してか、事前の心情がわからないだけにこの問題は難しい。書くのもどう書いていいのか手が止まる。ときかく、日本の自殺率は先進国でも高い。アメリカの2倍、イギリスの3倍とか。しかも、景気や、高齢社会、産業構造などを反映するため、敦賀の事情も、家族も様々だ。自殺者も身近にいればいるほど、個々の問題と受け止めがちだが、私には共通の要素があるように思えてならない。それでも具体的には書くことは差し控えなければならないほど、個々の問題でもある。他人には踏み込めない領域的なものが横わたり、そこに難しさがある。

それでも、遺族への対応も含め、広く社会の問題でもある。市役所をはじめ、中小企業、大企業をとわず、メンタルヘルス対策、うつ病対策など、密接に関係している。ここまで書いても、言葉が軽くなるほど、自殺予防は特別なことではない。日ごろの取り組みが大切ということ。何度か聞いたメンタルヘルスや勉強会での講師の言葉だ。うつ病もそうだが、自殺者にも特有のサインがあり、かつての常識ではない科学的な識見も整いつつある。かつては、個々の問題として、タブー視していたようにも思う。

自治体でも企業でも、地域でも、言うまでもないが、命に優先する「命を守る政治」と鳩山首相が何度も語る政権公約の具体策がまだまだ、国でも、末端でも体系的に整っていないのではないか。

冒頭の市職労組の旗開きの挨拶でもあったが、市民の自治体に求めるニーズは多岐にわたり、自殺者対策は容易ではない。日ごろの相談業務を充実させるしか、当面は、この分野での役割は限られるのではないか。とにかく難しいが、社会全体で取り組まなければならない課題だ。
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