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シルク計画と敦賀港
Date:2008-02-18(Mon)

雪もようやく峠を過ぎたとか。自分ながら降ったはふったで勝手なもので、ほっとしている。最近は、わずか30センチの積雪でもすぐに役所に電話をかける。頼るのもいいが、自分の車を駐車場から出しずらいと、すぐに電話をかける市民もいるとか。

ところで、三つ子の魂、百までというのが、今の食生活まで、しみついている。パン、即席めん、いずれも値上げとか、それも原油と小麦は、米国の影響というが、それも米国の一貫した戦後政策の影響と聞くとどうにもならない。戦後、兵食の需要を失った米国は過剰在庫を各国の復興支援物資に充て、共産主義の阻止にも活用する。日本の場合、パンや脱脂粉乳の学校給食と、栄養改善指導に全国行脚したキッチンカーが食卓を一変させたとも。

私たち世代は、脱脂粉乳のまずさは覚えているが、ミルクとパン給食はなぜか、親も欧米化と家に持ち込み、頭に染みついている。 学校給食でアメリカのミルクやパンを好きになった子どもたちが、日本をアメリカ農産物の最大の買い手にしたというのだ。その通りだろう。米国の長期戦略だったと、気がついてもしかたがない。

ただ、インスタントラーメンを発明したもの日本人だ。われわれ世代は、あの味は頭に染みついている。それをカップヌードルとして世界に広めてしまったのは、日本人だ。

食生活の世代を超えて受け継がれ、米国産に限らず食の輸入依存は強まる一方。それと同時に肥満や生活習慣病も輸入する結果になったとなれば、習慣や好みは怖い。それに影響されて、米の消費の低迷は裏腹だ。長期戦略の必要性を感覚で思い知らされた教訓ともいえる。

ところで、先日の福井新聞の論説のシルク計画。私も有馬議員の議会での質問を契機に調べていた。シルクとは、SILC(滋賀統合物流センター)の略。絹の道に通じ構想は壮大だ。

滋賀県米原市の磯・梅ヶ原地区に建設される西日本最大規模の統合物流センター。陸上・海上・航空・JRコンテナ輸送といった各種輸送モードのゲートウェイ機能を有し、さらに、通関・流通加工・ITなどの各機能を集約。これにより物流の効率化だけでなく、3PLやサプライチェーンマネジメントにも対応、国際競争力をもった統合物流プラットフォーム構築を目指すもの。
総事業費180億円。来年9月にも企業を公募する。

このシルク計画は滋賀県の行政が相当に力を入れ、前滋賀県知事は、東京に相当足を運んだとも聞いた。その結果、シルク計画は、滋賀県経済振興特別区域計画の特区として平成17年6月に認定され、事業化。平成22滋賀県米原市に2010年春、西日本最大規模の最先端物流基地「滋賀統合物流センター(SILC(しるく))」が稼働する。通関から流通、加工、ITなどの諸機能を一括集約した夢の物流センターでもある。

さすがは近江商人、30年以上の物流をにらんで、10年以上前から計画していたもの。実現化で表に出てきた。敦賀市民はほとんど知らないのではないか。わずか敦賀市より40キロに壮大な物流基地ができるのだ。

福井新聞論説の言葉を借りると「敦賀港の利活用策を含め対応は大きく立ち遅れている」の一言に尽きる。担当者に聞いても、敦賀港は眼中にはない。京阪神と中京の港、飛行機もJRとトラックの集結地だ。それも特区で税金の措置が伴う。これまでの日本になかったシステムだ。

論説を続けると、「魅力は国内随一の交通要衝を生かした国際物流の拠点を目指している点。近年、パソコンや家電などは中国や東南アジアなどで部品を製造、ハイテク中枢部のみ国内で作り組み立てるのが主流だ。部品の広域集荷や完成品の配送などは、近隣の阪神港や名古屋港、敦賀港を利用。空路もセントレアや関空などを使い分ける。国内配送は隣接の高速道網や鉄道を活用する。」とその戦略性には目を見張る。

さらに、「一層の強みは総合保税地域の許可を受けること。税関や通関業者がセンター内に置かれ参加企業をサポートする。運営母体の(株)SILC(本社・大阪)はコストを含め最適化した流通計画を企画・運用。24時間フル稼働で小口でも対応、共同輸送・共同配送を実現する。」と、近江商人の行政をうまく使う、壮大な構想が花開いている。

敦賀港は、国際ターミナル完成でようやく、話題になり始めたが、新潟、富山、金沢と日本海側でも相当に遅れてのコンテナ施設と受け止めてもいいのではないか。新潟港は、30年前からコンテナ時代を予想して、工業団地、エネルギー基地、物流基地を新潟東港に集積し、総合力でコンテナビジネスを企画し実行に移し結果を出している。

敦賀港はどうだろうか、既存の施設でなんとか日本海第4位の地位を確保しているものの、量も質も遅れをとっている。総合力では工業誘致の数、大阪ガスの撤退、物流基地としても後背地は狭い。なによりもコンテナビジネスは、弱い。

14メートル水深は申し分ない。しかし、新潟、富山、石川の各県と取組と熱意に欠けることは明らかだ。それも総合力では後れを取っている。その認識の上で遅れたは遅れたでスタートすることが大事だ。よく地の利という。シルク計画もそのものだ。わずか40キロにある物流センターとの連携は欠かせない。

滋賀県担当者曰く、「福井県には物流のわかる専門家がいないのではないか」と手厳しい。コンテナビジネスは、パーソンビジネスともいわれる。人とヒトのつながりに欠ける福井県、それでも490億円をかけたコンテナターミナルは完成する。これからがコンテナビジネスの始まりだ。地の利をおおいに生かそう・・・。


 
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