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介護報酬引き上げと介護の質の向上
Date:2010-02-04(Thr)

昨日は節分、今日は立春。起きるのが辛い。寒い朝だ。春などまだ遠く、足踏みを続けている。寒い日は、平和堂で上映中のお勧めの映画がある。山田洋次監督の新作「おとうと」は、姉弟の再会と別れを通して家族の意味を現代に問いかける作品だ。笑福亭鶴瓶さん扮する弟は、酒に酔って姉の娘の結婚披露宴を台無しにするが、どこか憎めない男。吉永小百合さん扮する姉はそんな弟をかばい続け、がんになった弟の最期をみとる。

面倒くさく、厄介なものでも家族は家族だ。ラストシーンがいい。何か大切なものを教えてくれる。ただ、現実の世界は、家族崩壊、独居老人と厳しい。ひとり世帯が多くなる敦賀でも深刻になることは必定だ。

それだけに、介護の社会化は欠かせない。ところが、低賃金で人手不足が指摘される介護職員の賃上げ対策が、厚生労働省の狙い通りの成果を挙げていないとの新聞報道。敦賀市議会でも議論になったが、当初より、予想されていたこと。

厚労省は昨年4月、事業者への介護報酬を3%引き上げ、職員の賃金を月2万円アップさせることを目指した。だが、10月の実態調査では、目標の半額にも届いていなかった。報酬は事業者に支払われ、何に使うかは経営者の判断次第だ。報酬引き上げが職員の給与に直結する仕組みになっていないため、当初から効果は限定的との見方が多かった。

介護ヘルパーなど介護職は、夜勤や排せつ介助など重労働、訪問介護パワハラ、セクハラの苦労も多い割には、賃金が低いことなどから離職率は高く、慢性的な人手不足が続いている。敦賀でもハローワークでも有効求人倍率はトップだ。

報酬改定とは別に、昨年10月から始まった月1万5千円の賃上げを図る「介護職員処遇改善交付金」は、交付条件の厳しさなどから使い勝手が悪いとの声もある。私は、財源論を含め職員の給与対策を重視した介護保険制度の改正でしかないと思っている。

昨夜も、小浜で嶺南地域全体の勉強会をしたが、高齢化比率は、全国よりも福井県よりも進展が速い。当然、ニーズも増えるが、それに答えられるように、介護報酬の改定と同時に、介護の質をあげることも大事だ。重労働だが、それだけに技術もノウハウもある。看護分野も含め介護分野の人材の養成も、報酬が高くなれば、次に求められるのは、介護の質であり、人材育成だ。その養成機関も、再び脚光を浴びる日も近いとも感じている。いずれにしても、この分野の自治体の役割は大きくなることは必定だ。
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