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アクセルは控えめに、ブレーキは早めに(トヨタも、もんじゅも・・・)
Date:2001-02-09(Tue)

自動車産業、とりわけトヨタの存在は大きい。越前市のアイシン・エーダブリュへの影響は、外国人労働者もそうだが、敦賀からも毎年、10人を超える高校生が就職しているだけに影響は大きい。まわりまわって、タイヤコードの東洋紡にも影響する。それほどすそ野の広い自動車産業だ。

昔というか、40年前、四国の田舎町では、アメ車、GMやフォードのブランドマークが付いた車は、憧れ的だった。まず見ることさえできなかった。みればしばらく話題の中心でもあり、欧州の車と同様、いまだに給料の大半をつぎ込む団塊の世代もいるほどだ。

それを日本が追い付き追い越せで、販売台数が世界一になったトヨタ自動車が信じられないくらいだ。それでも豊田市、蒲郡市を訪れるとすべてがトヨタで回り、市税もトヨタで潤い、極端にいえば、子育てセンターから老人ホームまで全国的にも恵まれた施設が多い。

原子力発電所立地市町のハコモノ施設の多さを指摘されるが、意外にも豊田市もハコモノ施設が多い。それだけ最近まで、トヨタで財政力も豊かであった市が、このリーマン・ショックで町の税収の落ち込みは深刻そのものだ。それだけトヨタで成り立っているともいえる。

今回の米国を中心に突然のピンチに見舞われる展開を誰が予想しただろう。それも運転の基本中の基本である『アクセル』と『ブレーキ』と理解も不安も募りやすい個所だ。確か発端はアクセルペダルの不具合だったか、ペダルの根元の部品が原因とされる。該当する部品は米国メーカー製だ。海外生産急拡大という名の「アクセル全開」に問題があったのか。次に、日米での「ブレーキの不具合」発覚で不安が増した。看板車種の新型プリウスが対象だからますます具合が悪い。

それに危機管理のあり方だ、テレビ報道で、最初「ドライバーの感覚の問題」などと説明した。社長が記者会見に現れたのは不信が募ったあとだった。危機管理という名の「ブレーキ」の踏み遅れが、事態を最悪にしたようにも言える。

ある本か、なにか、腹八分目の経営というか、たとえ話にもよくでるのが「アクセルは控えめに、ブレーキは早めに」という言葉がある。安全最優先、信頼回復の道のりは長いが、その復活は、福井県にも敦賀市も影響するだけに、頑張ってほしい。

この教訓は、どこか原子力発電所にも通じ似ている。現在、国の原子力安全・保安院が高速増殖炉「もんじゅ」の保安検査を行っている。その結果の一部が公表され、トラブルを知らせる基準などが不十分だとして日本原子力研究開発機構に改善を求めている。

平成7年のナトリウム漏れ事故以来、14年、今年度の運転再開までの道のりは長かった。それだけに、最終の保安検査は大事だ。明日、10日にも経済産業省の審議会で示すとともに、ほかの検査の結果もふまえて「もんじゅ」が運転再開できる状態かどうかの評価も報告する。それだけに慎重にも慎重に、再開は敦賀の元気にも通じる。頑張れだ。
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